バグやない ページ48
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｢
だがそれも、差し出されているであろうハンカチが滲んだ視界に映ったような気がして…
どんな表情をしているのか、それさえ見えなくなってきている
頬に熱い何かが伝って、手の甲に落ちていく
優しくされたら嫌でもそれは抑えられない
…もしかして、この人は私が一挙一動起こす行動が原因でアイスを食べている時間もあんなに悩ませてしまってたのか
だから、そんな顔をさせてしまったのか
そう、だったら嫌でしたよね…そんなことで頭使うの
喉につっかえたものが外れた瞬間、罪悪感とともに溢れた思いは留まらず、Aの目からは蛇口が壊れたかのようにボトボトと水が出てきた
申しわけない気持ちでいっぱいになる
ごめんなさい
｢ごめん、なさい…うぅ、ごめ゛んなざいぃ｣
｢そんな謝らんでええねん！人間誰だって辛い時は泣きたくなるもんやろ？｣
抑えきれない所かもう何を言われてもダメになるAは、しゃくり上げる顔を手で隠して上半身を下へ向けた
｢……それだげじゃなぐっでぇぇ…！｣
｢まだあるんか…ほら言ってみぃ！このチリちゃんがAちゃんの不安なもん全部聞いたる！｣
｢ゔわぁぁ…！｣
｢…これは、聞ける状況やないな｣
場違いにもチリは、ハッサク先生みたいやと思ってしまったのは内緒である
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｢うぅ…ヒッグ｣
…
それだけじゃない
申しわけないことがもう一つあった
思い出した、思い出してしまった
何の拍子かは分からないが、たった今思い出した
確かその日も、こんな橙に染まった空が印象的だったからなのかもしれない
あの日、アローラで話した人物が誰だったのか
髪型があまりにも変わりすぎていて気づかなかった…いやそれ以前に顔をちゃんと見てなかった
｢もう大丈夫か？｣
しばらくして落ち着いた頃、Aが顔を上げると涙でぐしゃぐしゃの赤くなった目が、チリを困ったように笑わせる
そのまま流れるように手に持ったままのハンカチで残った涙を優しく拭いでくれた
｢…ごめんなさい｣
｢どんだけ謝んの…口癖か？｣
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｢その…あの時、アローラでマラサダを奢ってくれた人って…チリちゃん、ですよね？｣
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きら(プロフ) - パピコさん» コメントありがとうございます！ですよね！チリちゃんの妄想が止まらなくてつい書いてしまったんです。ちなみにアンケートの件、実際どうでした？。ブルロの推しかぁ…結構分け隔てなく推しているんですが、強いて言うなら潔くん蜂楽くんですかね*´꒳`* (2023年2月23日 11時) (
レス) id: a4108a0bcf (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメ失礼します。小説とても面白いです！チリちゃんの小説割りと少ないのでチリちゃんの面白いのあって嬉しいです。あと余談なのですが、私もブルロ沼ってます！ブルロいいですよね〜。誰推しとかありますか？私はお嬢、凪くん、蜂楽推しよりの箱推しです！ (2023年2月23日 10時) (レス) @page42 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 餅さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるなんて恐縮です(￣^￣゜)文章力は貧しいかもですが、これからもこの作品をよろしくお願いします(>人<;) (2023年2月9日 3時) (レス) id: a4108a0bcf (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 初コメント失礼します。一番初めの導入でグッと引き込まれてから、面白くてあっという間に読み終えてしまいました…！先程お気に入り登録致しましたので、続きを楽しみにお待ちしております！ (2023年2月8日 21時) (レス) id: 2288440125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2023年1月23日 21時
