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どこからともなく聞こえてきた声
いつの間にか消えてしまったと思っていた声は今になってその姿を表した。

??「__丸く収まるんだ。じゃないよ

何も丸く収まらないよ。
こんなので許すわけないじゃないか

ただ自分の罪にやっと目を向けただけで許す?
は?ふざけんなって話だよ

同じ苦しみを、辛さを、不安を…全部全部味わえ。
そう思ってんだろ?
……なあいい加減ワタシを見ろよ。」

いつから居たのか、彼女の傷だらけの両手はいつの間にかAの両頬を包み込むようにして添えられていた
その感覚はなく、だが彼女の両手が、Aの顔を自然と上へと上げたのだった

そして真っ黒な瞳で私を見つめながら、彼女は言った

??「交代しよう。
全部、ワタシが終わらせてやる。

生半可な終わらせ方なんてしない。させない。
ワタシは君の味方、それは確かだ。
それだけは保証しよう。

だから、苦しみから解放してやるよ」

言い終わるよりも前に、彼女の口や、目、耳などの穴から黒い液体のようなものがもれ出していた。

それが自分の姿をしているというのもあって距離を取りたいが彼女の両手がそれを阻止するように、離れることを許してくれない。

感覚はないのに、なぜか動けなかった。


言い終わると突然、私の中に何か入り込むような、おぞましい感覚が全身を駆け回った

『!?いや!やめて!!』


思わず後ろに退いた
さっきまで動けなかったのに何故か今は動くことが出来た

椅子はガタンっと大袈裟に音を立ててひっくり返り、そんな私の突然の行動に彼らは驚いていた



zm視点___
【話が少し戻ります】
俺は知ってた。

Aがトントンの書類を代わりにしていたことも
それをリリィが自分の手柄にしていたことも

ペ神と色々話した後、俺はそれをトントンに直接伝えようとした。
グルッぺンにも、他の皆にも、伝えようとした

でも、俺は声が出なかった


他国では味方最大の脅威なんて名前をつけられている俺でさえ仲間に、見捨てられるのは怖かった

だからAがどれだけ辛い思いをしたのか、どれだけ苦しい思いをしたのか、俺には計り知れないものだった



____リリィが自分の手柄にしていた日の夜…

zm「…なあトントン……」

tn「…ん?どうしたゾム」

Aがあの大量の書類を終わらせてくれたおかげでトントンは随分休めたようだった
心なしか穏やかな表情をしている

zm「……書類は終わったんか?」

言い出しにくい、直接言えない。

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ちょび(プロフ) - 2話とも、とても楽しかったです。続編のパスワードのヒントはないんですか? (2021年12月28日 18時) (レス) id: cfa5042094 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 続き待ってます!すごく面白いです (2021年12月9日 21時) (レス) @page45 id: aa5565494f (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - 個人的にはBadエンド、しかし欲を言えば両エンドみたいです…。いつも更新お疲れさまです。作者様のペースでいいので頑張って下さい。応援しています! (2021年12月8日 0時) (レス) id: fb73d8d861 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私的にはHappyENDがみたいです! (2021年12月8日 0時) (レス) @page45 id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
MoonLight(プロフ) - どちらのエンドでも楽しみに待ってます!投稿が遅くなってもいいので自分のペースで頑張ってください気長に待ってます! (2021年12月7日 8時) (レス) @page44 id: 9ba7043ab6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネロ | 作成日時:2021年9月15日 7時

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