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そうだ、それは私が代わりにした書類じゃないか
トントンがペ神に連行されていた日を思い出した
思考を巡らせているとゾムが横から口を出した
zm「…そうや…
俺、Aがその書類をやってるとこ見たで。
…その後にリリィがそれを自分の手柄にしてる所もな」
そう言うゾムの表情は歪んでいた
フードと前髪の隙間から見えたその表情は、後悔、と言う言葉が相応しいと思った
顔を歪ませているゾムにグルッぺンは尋ねた
gr「ゾム、その現場を見たのか?」
zm「あぁばっちりな、ダクトからずっと見とった」
食い気味にゾムは答えた
トントンの方へ視線を移すとトントンは、有り得ない、と言わんばかりの表情を浮かべ、バツが悪そうだ
グルッぺンはそれを聞くと納得したような、何か理解したような顔をしていた。
そして端的に、はっきりと言った
gr「…本当の嘘つきも判明したな。」
その言葉を聞いたと同時に、リリィを信じ込んでいた鬱は焦りながらもこの事実が信じられないと言わんばかりに、”誰か”に尋ねた
ut「ま、待ってや!じゃああの時の一般兵の奴らの証言は何やったんや!?…まさか、リリィの方が、嘘ついてるなんて…ない、よな?」
鬱は誰に聞いているのか、グルッぺン、ロボロ、オスマン、コネシマ…それぞれ皆の顔を見て、嘘だと言ってくれと、救いを求めるような顔をして、誰かに尋ねた
そんな鬱とは違い、コネシマとオスマンは顔を歪めるだけで特に言葉は発さなかった
そんな彼らを見ると、少しだけ胸がスカッとした
傍から見れば嫌な女かもしれない
でも、今、この瞬間少し胸がスカッとした
ざまーみろ。本当の嘘つきは私じゃなかったんだ。
仲間の彼らに対して、心からそう思った。
『私は今までずっと本当の事を言ってきた。
なのに、信じてくれなかったのはあなた達だ。』
弱っている彼らに追い打ちをかけるように言った
この言葉に多数の人が居心地の悪そうな顔をした
そんな表情を見ていると
やっと信じてくれたんだ。と思った
よかった、これで全部丸く収まるんだ。
そう、私は思ったんだ。心の底から。
でもそれをワタシは、それを許してはくれないようだった__
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ちょび(プロフ) - 2話とも、とても楽しかったです。続編のパスワードのヒントはないんですか? (2021年12月28日 18時) (レス) id: cfa5042094 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 続き待ってます!すごく面白いです (2021年12月9日 21時) (レス) @page45 id: aa5565494f (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - 個人的にはBadエンド、しかし欲を言えば両エンドみたいです…。いつも更新お疲れさまです。作者様のペースでいいので頑張って下さい。応援しています! (2021年12月8日 0時) (レス) id: fb73d8d861 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私的にはHappyENDがみたいです! (2021年12月8日 0時) (レス) @page45 id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
MoonLight(プロフ) - どちらのエンドでも楽しみに待ってます!投稿が遅くなってもいいので自分のペースで頑張ってください気長に待ってます! (2021年12月7日 8時) (レス) @page44 id: 9ba7043ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2021年9月15日 7時