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生唾を飲み、覚悟を決め、彼女の話を聞くことにした
いや、聞く以外の選択肢なんてなかった
こんな状況でAは動けもしないからだ
仮に今起こっている出来事をグルッぺン達に伝えたとして、信じてもらえるわけが無い
その事をAは理解していた
無駄な事はしない方がいい
これまでの経験で、よく学んだのだから
目の前のAは突然笑顔になり、話し始めた
その表情はどこか無理矢理作っているように見えた。
??「……ここに居る奴ら皆リリィを信じて
ワタシを…あなたを悪者にした
勝手に決めつけて、話なんて聞いてくれなかった
酷いよね、私の言うこと、何も信じてくなかった
全部、全部、分かるよ。ワタシはあなただから
だからこそ分かる。
＿＿＿＿あなたは何も信じられないんだよね。
心の底では誰も信じてなんかない
あのペ神でさえ、少し疑ってる。
どうせ裏切るんだって
また私の手を離すんだって。
あの時、あの瞬間は、ほんの少し、心を許したみたいだけど
結局はまた怖くなる。
不安に駆られて、怖くて、怖くて、堪らない。
いくら信じようとしても、それができない
こんなことにしたのは紛れもなくこいつらなんだよ。」
彼女は先程までの笑顔を醜く歪ませ苦しそうに言った
Aの想いを。彼女の想いを。
目の前の彼女は私なんだ
私は、彼女なんだ。
Aは改めて認識した。
いつの間にか彼女は会議室の中を何の遠慮もなく
歩き回っていた
何も考えていないような虚ろな表情で静かに歩いていた
それをつい、目で追ってしまう
Aが何も無い空間を目で追っているのに気づいたグルッぺン達はAを不審に思った
Aはそんな彼らの視線に気づくことは無かった
ただ目の前の彼女に夢中になっていた
傷だらけの彼女は蝶が花の上を舞うような。
重力を感じさせないような足取りで部屋の中を歩いて回っている
目が離せない。
目を離してしまえば消えてしまいそうな、そんな気がした。
まるで目を離した子供のように
勝手に消えてしまうのではないか、と思ったからなのか
それとも話の続きが知りたい、その好奇心からなのか
彼女から目を離すことはできなかった。
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ちょび(プロフ) - 2話とも、とても楽しかったです。続編のパスワードのヒントはないんですか？ (2021年12月28日 18時) (
レス) id: cfa5042094 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 続き待ってます!すごく面白いです (2021年12月9日 21時) (レス) @page45 id: aa5565494f (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - 個人的にはBadエンド、しかし欲を言えば両エンドみたいです…。いつも更新お疲れさまです。作者様のペースでいいので頑張って下さい。応援しています！ (2021年12月8日 0時) (レス) id: fb73d8d861 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私的にはHappyENDがみたいです！ (2021年12月8日 0時) (レス) @page45 id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
MoonLight(プロフ) - どちらのエンドでも楽しみに待ってます！投稿が遅くなってもいいので自分のペースで頑張ってください気長に待ってます！ (2021年12月7日 8時) (レス) @page44 id: 9ba7043ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾈﾛ | 作成日時：2021年9月15日 7時
