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急な焦りに、変な汗をかく。


「A、私友達の所に行くけど……大丈夫?」

「い、いぇっさー……」


顔を覗き込まれたけれど、思わず目を逸らしてしまった。
私はみやちゃん以外に知り合いが居ない。

心配そうな顔の彼女にニコリと微笑むと、彼女はほっと安心したかの様に肩を下ろした。

じゃまた後で、と言って其の姿が遠ざかる。






此れから如何すべきなのだろうか。

取り敢えず外に出てみよう。そう思い、扉を開けた。



さぁぁっ……



心地よい風に、髪がなびく。
空は迷いを搔き消す程に青い。

新生活のスタートに相応しく、清々しい天候に気持ちが高ぶる。

思わずほう、と息を吐いた。








入学式は四十分後。親に会う余裕は無いかな、と思い電話で済ませる事にする。

スマホを取り出して、コールを鳴らした。伸びやかな返事が、既に懐かしく感じる。



“ほいほい”
「あ、お父さん?」
“学校には着いとるけど……どしたん?”
「あのね、今から校舎に向かうんだけど……ルームメイトさんが良い人だった」



辺りに誰も居ないのを良い事に、興奮した声でそう告げた。


“へぇ、よかったやんかー”
「うん……!」


歩きながら話していたので、其の時の私は少し注意が足りなかった。



「じゃあもし会えたら其の時に、……っ!!」
“?A?”



驚いて足を止める。


「す、すみません……!」


……良かった。ぶつかるのは免れた様だ。
ほっ、と息を吐くのと同時に目の前の人物に向き合う。

ごめんお父さん、また後でと一方的に口走り電話を切った。







「あらあら、ごめんなさいね。大丈夫?」







何故なら。
ぶつかりそうになった相手は__

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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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