検索窓
今日:12 hit、昨日:29 hit、合計:231,720 hit

023 ページ26

千尋が去ってから、既に五分が経過して居た。
体育館で指示を出して居た処に、突然乱入者はやって来る。




キィッッ




体育館の扉が開く音で、皆が振り向いた。
入って来た人物に目をやりながら、僕は自然と眉を顰める。



「……あー赤司」
「千尋。遅刻だぞ」
「ん、此奴が逃げるから」



扉の奥から、ぐいっと引っ張られて其の女子生徒は姿を露わにする。

見覚えが有った。直接の接触は無いが、一応毎日顔を合わせるのでね。




同じクラスの、南A。




突然の乱入者に、練習が止まる。
玲央と小太郎が側に寄って来て話し掛けた。



「あら?貴方、以前何処かで……」
「レオ姉知ってんの?」
「こ、こんにちは……お久しぶりです、実渕先輩」



彼女は腰から折れお辞儀をした。如何やら礼儀は良いようだ。


玲央は思い出したのか笑顔を見せる。



「あぁ、入学式の日の子ね」
「はい、あの時は迷惑をお掛けしました」
「気にしなくて良いのよ、私も不注意だったし。そもそもぶつからずに済んだじゃない」



彼等は以前、ぶつかりそうになったらしい。

全く、玲央は何をして居るんだ。



……問題は其処ではないがな。



練習を中断させられた事、其の雰囲気の中に存在して居る事、玲央達と楽しそうに話して居る事。

さて、一体僕は何に怒って居るのだろうね?





「其れで。彼女を行き成り連れて来たのは如何言う訳だ」





ビクッ、と南は肩を震わせる。




「此奴が俺の《忘れ物》。だから、はい」
「えっ、ちょ黛先輩!?」

024→←022


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
231人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。