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…………成る程。
木津川先輩にはお世話に成ったよ、と無表情のまま告げられた。
『元』って事はもうバスケ部では無い。
なのに、此処に来た理由は何なんだろうか……?
三年生の引退はまだ先だ。
だから事情が有って出来なく成ったか、
…………バスケが嫌に成ったか。
理由が何だとしても、私に話す義務は無い。
だから、無言を受け入れた。
お互いに相手を追い出す気は無いらしく、先輩と一緒にバスケ部の練習を眺めながら時間が流れて行く。
下を見る其の表情が少し苦しそうだった事には特に触れないでおいた。
暫くすると、先輩は急に立ち上がった。
何事かと思い隣を見ると、どうやら帰る様で身支度を整えている。
時計を見ると、針は七時を指していた。
私もそろそろ帰ってご飯を食べなければ……。
今夜のメニューは何かな、何てぼんやり考えていると、扉に手を掛けた先輩が振り返って目が合う。
「…………俺は黛千尋だから」
じゃ、という言葉を合図に、扉は音を立てて閉まった。
…………黛、先輩。
…………また明日も会えるだろうか。
二人の間に会話はほぼ無かったが、一緒に居て苦では無かった。
名前を教えた、という事は少なくとも私の事を不快だと思って居ないと言う事。
……うん。是非又お会いしたいな。
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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時