この世界、魔法のレベルが低すぎる【ツイステ】

2話　馬車にはかぼちゃを ページ5

.

「ああ、学園長か。いや、ちょうど馬車に変えていたかぼちゃを回収したところなんだが...」

そういって木箱を持ち上げてみせる。学園長と呼ばれた男はおや、という表情になった。

「どうやら園芸部がこちらの悩みを聞いて馬車用のかぼちゃに品種改良を重ねたようでな、従来よりもかなり小さいサイズに仕上げてきたんだ」

「！！！なんと！！！！すンばらしいではないですか、、
あぁ、我が校の生徒たちは本当に優秀すぎて困りますねぇ〜！！！」

学園長はそれを聞いて大袈裟に驚いてみせるが、慣れているのかクルーウェルは特に反応を示さない。

「毎年、魔法が解けた後のかぼちゃを回収するのが面倒だったからな」

「ええ、そのとおりです！毎年毎年そこらじゅうにごろごろ転がって...回収した後もいちいちかさばって、消費しきるのには苦労したもんですよ」

よよよ、と泣くふりをする学園長にクルーウェルはそういえばそんなこともあったなと遠い目をする。

「『入学式が終わってからしばらくは食堂でかぼちゃ料理ばかり出る』と、仔犬どもからの苦情が絶えなかったしな...この大きさならすぐに食べ切れるし保管場所にも困らない。園芸部の仔犬どもは、今度会った時に褒めてやろう」

「ええ、彼等にはこの私直々にお礼を言いましょう！！なにせ私、優しいので――...ってあー！！！」

二人して生徒の優秀さを喜んだのも束の間、学園長がいけない！と大きな声を上げた。

　

　

　

☆☆☆

　
どうもnomです、失礼します。
既にお気付きの方も多いとは思いますがこの場面は作者の完全なる捏造でして、

棺桶を運ぶ馬車はどこから調達してくるんだろう、

やっぱりシンデレラのようにかぼちゃの馬車を使っていたりするのかな、もしそうなら夢があってめちゃくちゃいいな、、、とか思っていたらこんなシーンが出来ました。

実際、生徒を入れたあの棺桶たちは鏡を通ってくるのか、あの馬車の役目はどこまでなのかなど、作中ではっきりと明かされていないことを考えるのはとても楽しいですよね。

　
かぼちゃはハロウィンイベでも沢山使われていたし、きっと園芸部とかが学園で大切に育てているんだ...と思いたいnom でした。まる。

駄文長文、失礼しました！それでは。

3話　大切な日ですから→←お知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す