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「………それ、……ハハ、もがいてるもがいてる。………大丈夫か?随分咽せてるが。」

「………それ、…………ん?あれ、全然もがかないな?……………もしかして耐久してる……………?」

「シャンプー?お前と同じメリットだぞ。………なに?髪から違う匂いがするって?……ああ、ソレ多分お香だな。白檀の焚いてるんだ。良い匂いだろう。」

「…………え?おじいちゃんちの匂い?」


「……私が優しい?はは、お前はそう思うか?人を酷い目に遭わせようとするような者だぞ?……おめでたい奴だな。」

「人は脆いから。あまり無茶はしないでほしいのだが。……そんな血塗れで言われても説得力無いぞ。」

「私は別れが嫌いだ。別に、次会う機会がありそうな別れなら良いんだ。死ななければまた絶対に会えるはずだから。だが死んで仕舞えばそれまでだろう。遺体を残していてもそのうち風化して消え去る。……それがどうしようもなく嫌。」

「人間は寿命が短いだろう?私たち妖は滅多に死ぬことはないし、多分老衰では死なんだろう。人間と妖じゃ時の流れの感じ方が違う。……共に過ごせば嫌でもわかることだ。だから嫌なんだこんな仕事。」

「……起きてしまったか?ああ、ダメだな、薬に耐性ついたか?はぁ………すまんって、人肌恋しいだろう、この季節。私は変温動物だから、寒さは苦手なんだ。頼むよ、一緒に寝てくれ。」


「………いつか来るとは思っていたが、こんなに早いとは。なあ、こんなんになってしまって、これだから人間は。」

「だから言ったろう、無理はしない方がいいって。口酸っぱく言っていたのに聞かないからだ。バカ。」

「…………眷属、ならないか?私、部下は大切にする方だぞ。

────────。

…………はは、まあ、わかってはいたのだが。……お前らしいな。」

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作者名:カコ | 作成日時:2023年1月15日 15時

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