45日目 ページ45
『実は、まだ来てない生徒がいて…』
「初日から遅刻か…」
まだ来ていない悟のことを話すと、ため息をつきそう言った。
苦労、してるんだろうな…。
何となく察してしまい、思わず苦笑いをする。
『もしお時間いただけるなら呼びに行きますよ…』
「…いや、いい。」
「とりあえずお前も席に着き…」
先生が話していると、突然言葉を遮るように扉が開く音が響いた。
「あれ、遅れちゃった…?」
『悟…!』
突然開いた扉に驚き、思わずそちらに目を向ける。
そこには欠伸をしながら、遅れてきたことに対してなんにも罪悪感を抱いていないであろう態度の悟がいた。
無事でよかった…。
「…お前が五条悟で間違いないな?」
「そーだけど…おっさん誰?」
「てかAと近すぎだろ、離れろよ」なんて、喧嘩腰で先生に話しかける悟を慌てて止める。
『ちょ…悟、この人は担任の先生だよ。』
『ていうか、喧嘩を売る前に遅刻してきたことを謝らなきゃだめでしょ?』
「遅刻って言ったって、たったの8分だろ…」
『8分でも遅刻は遅刻。人を待たせちゃったんだから謝らなきゃ。』
俺がそういえば納得はいっていないようだが、素直に謝る。
「…すみませんしたー」
全然気持ちはこもってないけど…謝れただけ偉いかな
589人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時