もう1人の最強 (ページ14)

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14日目ページ14

泣き疲れて眠ってしまった悟を抱き抱えて布団に運ぶ。

「どこにも、行かないで…俺とずっと一緒にいて。」

そんなこと言わなくても俺はずっと悟のそばに居るのに…。

不安を拭うように悟の頬を撫でた。
頬を撫でると子猫みたいに手に擦り寄ってくるのが可愛くてたまらない。

『…大丈夫だよ、俺は悟のそばにいるから。』

悟の寝顔を見ていたらどうやら俺も疲れていたみたいで、眠気が襲ってきた。

布団、1つしかないし、悟が寝てるけど…一緒に入っても、いいよね？
明日起きた時謝ればいっか。

『悟、おやすみ。いい夢見てね』

先に布団に入り暖かい悟を抱きしめながら目を閉じた。

今日は、いい夢が見れそうだ。

ーーーーー

朝、俺を包み込んでいた温もりが急に無くなったことで目が覚めた。

「ん…」

眠気眼で隣を見ると布団を出ていくAが見えた。

「A…？」

『あっ…ごめん、起こしちゃった？』

「いや、別に大丈夫だけど…」

今まで俺を包んでいた温もりが離れてしまい、何故だか寂しい気持ちになってしまった。

Aが俺の弱ってる姿も見せろって言ったんだし、少しくらい、いいだろう…。

「俺を置いてくな」