55話 風邪 ページ5
今日は朝からやけに体が重い。
頭も痛いし、ずっと寒気もする。
…絶対風邪引いた。
風邪なんて何年ぶりだよ。
てか、風邪ってこんなに辛いもんだっけ？
少し気を抜くと怠さに体を支配されそう。
だからといってずっと気を張っていると余計に疲れる。
今日はお弁当を作れそうにない…。
申し訳ないけど昨日の残りのおかずを入れて補わせてもらう。
畜生！いつも楽しみにしてくれているのに…！
あぁヤバい。キツい。
炎司さんと子供達を見送るまでの我慢よ。
それが終わったら布団にダイブして睡眠をとろう。
頑張れ私！
エ「おはよう。」
『…あ、おはようございます！』
やっべ少し反応遅れたし、声ガラガラじゃん！
炎司さんに無駄な心配掛けさせたくないのに！！
エ「どうかしたか？」
『いえ！全然なんにも無いですよ！』
エ「…。」
『ふふっ、そんなに見つめないで下さい。
照れて顔が赤くなるじゃないですか〜。』
くっそ、無理か。凄く疑いの目を向けてくる。
普段鈍くて色々疎いくせにこういう所は鋭いんだから！私に興味があるのは嬉しい事なんですけどね！！
炎司さんの目に大丈夫だということを訴えてみるが、それが通用するわけがなく彼の大きな手がおデコに触れた。
エ「かなり熱があるな。
今日は何もしなくて良いからゆっくり休んでおけ。」
『すいません。』
エ「なに、謝ることじゃない。
病人は早く布団に入り寝ておけ。」
炎司さんに横抱きで布団のところまで運んでもらった。炎司さんの程よい体温が丁度良くて、思わず頭をグリグリ押し付けてしまった。
風邪の日人肌が恋しくなるとはよく言う。
今現在進行形でその状態。
皆仕事や学校に行ってしまう。
私一人だけ家でお留守番。
…寂しいなぁ。
誰でも良いからそばにいて欲しい。
エ「A。」
『あ、え？炎司さんお仕事は？』
エ「…今日休みになった。」
嘘つき。
人手が足りないヒーロー業のNO.2となると膨大な仕事量の筈なのに私の為に休みを取ってくれるなんて。
もう、どこまで私を惚れさせたら気が済むんですか？
『ありがとうございます。』
エ「ふん。」
〜
冬「お母さん大丈夫かな？」
燈「お父さんが一緒にいるし大丈夫なんじゃないか？今日朝からサイドキックの人と言い合いしてたじゃん。"仕事と妻だったら俺は妻を優先する！"ってさ。
本当朝からゲロ甘。」
冬「でも燈矢兄嬉しそう。」
燈「…否定はしない。」
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あかさたなはまやらわん - 定期的に見たくなる小説過ぎる（） (12月29日 13時) (
レス) id: 907bfd87dd (このIDを非表示/違反報告)
ari(プロフ) - ふと読みたくなる〜何回戻ってきたか覚えてないぐらい良い作品！！これからもお世話になります！！ (8月4日 12時) (レス) @page12 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 本当に天然、ツンデレ、最高、素晴らしい、可愛いエンデヴァーでしか取れない栄養がある (7月23日 11時) (レス) id: 608bd786c9 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - ２回目読みました！やっぱいいっすね〜( ￣▽￣) (2023年1月15日 23時) (レス) @page12 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
天草 礼(プロフ) - マジでずっとニヤニヤしてやばいです！とても素晴らしい作品を読ませて頂きありがとうございます!!大好きです!!! (2022年12月30日 16時) (レス) @page12 id: 79a8983217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星桜 | 作成日時：2021年10月11日 0時
