甲斐くんの彼女。 3 (ページ3)

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光永「あのさぁ、なんでお前らそんなに武智の肩もつの?」

熊沢「瀬尾くんと..華、武智先生の推薦で豪翔大学のスポーツ推薦決まってるから..」

真壁「武智が問題を起こせば、推薦はなくなるってことか..」

パソコンの陰に隠れて先生の表情が見えなくなる。

ただ茅野が少し動揺を見せていた。

..本当にもう長くないのかもしれない。

柊「いいだろう。だったら瀬尾、自分の手で武智先生の身の潔白を証明してみろ。
この動画に映ってるおとこが武智先生じゃなければ、シロの可能性が高い。
解析してみろ」

早口でそう言った先生は教室を出ていった。

先生を追いかける茅野。

諏訪「珍しい、追いかけないんだ」

「..茅野がいるし」

小宮山「でもブッキーはAにいて欲しいんじゃない?」

その言葉に軽く首を横に振る。

「..私といると、一颯くんは無理するから」

弱音を吐いてくれない。

諏訪「ほんとめんどくさ」

頬杖をついた唯月は、1つため息をつく。

諏訪「..泣くな。
泣いたら負けだよ」

私の頬をつねると、そう言った。

諏訪「ブッキーに負かされていいの?」

その言葉に思わず笑ってしまう。

「..それ、隼人の前で言っちゃいけないと思う」

小宮山「甲斐..負けてばっかだもんね..」

甲斐「は、負けてねぇし」

諏訪「でも勝負してない奴らよりマシなんじゃない」

水越「確かに」

中尾「..だってよ、須永、里見」

「..まさか..須永くん、私の事..」

須永「勘違いすんな泣き虫」

「うっわ、傷ついた」

石倉「お前もーちょっと素直になった方がいいんじゃね?」

須永「お前にだけは言われたくねぇ」

「さて。堀部のとこ行こうか、石倉」

石倉「甲斐と行けよバァカ!!」

「はー!?」

里見「うるせぇよ、諏園」

「あんたに言われたくない!!..って何してるの？」

いつの間にか皆が集まっていた。

堀部「解析だよ」