55日前| ページ48
生徒達が人質になるまで残り55日のお話＿＿
「あ、里見じゃん」
里見「よ、何してんの?」
「卒業制作。里見は?」
里見「呼び出し」
そう言って里見が見せてきたのは、ラブレターさしきもの。
「あぁ..そうですか」
私とは全く違う呼び出しですね。
里見「あ、お前この後暇?」
「なんで?」
里見「いや、友達が行けないからって譲ってもらったんだけどさ。好きそうじゃん、こういうの」
「..見たい、すっごい見に行きたい」
里見「行く?この後」
「里見親衛隊は?」
里見「なんだよ笑
俺と行くのいや?」
「里見が別にいいならいいけどさ」
めちゃくちゃ見たいし。
みんな予定が合わなくて行けそうになかったし。
「隼人に自慢しよ」
隼人が好きな女優さんも出てるんだよね。
「..なに?」
里見が何か言いたげな視線で見てくるから思わず眉を顰める。
里見「..お前ほんとに甲斐と付き合ってんの?」
「何急に」
里見「..この前話してるの聞いたから」
探ってくるような瞳。
「..聞いたって何。」
震えそうな声を必死に抑える。
里見「..お前が柊のこと..」
「言わないで。」
地面を見つめてそう言うと、里見が鼻で笑ったような気がした。
里見「まじかよ..お前分かってんの?教師と生徒だぞ?」
「わかってるよ..」
そんなこと痛いほど。
里見「..可哀想に甲斐のやつ」
「..隼人は何も関係してないから」
里見「男だったら誰でもいいってことだろ?」
「そんなんじゃ..」
初めて
里見の笑みが怖くなった。
里見「..誰にも言わないでやるよ。
だから、卒業まで俺と付き合ってよ」
「はっ..何言ってんの..冗談キツ..」
里見「だったら!!
全部バラすぞ?
諏訪や水越や小宮山。
..柊にも」
「..あんた最低」
ぎゅ、とスカートを握る。
息が詰まって苦しい。
柊「遅いぞ、諏園。
俺だってそんな暇じゃないんだからな」
息が軽くなった。
「..せんせ..」
柊「なんだ里見か。どうした?」
先生を見た里見は少し苛立ったようち視線を外すと、「なんでもないっす」と歩いていった。
「..聞いてたんですか。」
柊「なんのことだ?」
「..私先生にまで拒絶されたらーー柊「A」
柊「..俺はお前を拒絶することは無い」
さらり、と先生の冷たい手が私の頬を撫でた。
あぁ、ずるいや、この人は。
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空白 - 鈴音って漢字間違えてましたよ、涼音ですよ (2019年3月21日 0時) (
レス) id: a394520362 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年3月15日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽかぽか笑顔 x他1人 | 作成日時：2019年3月14日 17時
