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「…翔にぃ?」
縁側の方でボケーと空を見ていた翔にぃ。
イケメンはやっぱり様になるな…。
「日焼け、痛くて寝れないの?」
翔「そうなんだよ〜…」
半袖をめくっている翔にぃは、鍛えてる腕の存在感がすごい。
女子はこれにﾄﾞｷっとくるらしい。
翔「智君は一回寝れば寝れちゃう人だし、雅紀もなんだかんだ寝れてるっぽいんだよね」
「翔にぃ、寝相悪いもんね」
翔「しかも今年はいつもより焼けてていてぇんだよ…」
その言葉に笑って、私も同じように空を見てみると…小さく翔にぃが何かを言う、
「?なに…」
翔「カズとなんかあった?」
その声は…喧嘩したときの兄のような声じゃない。
だからつい翔にぃを見ると…翔にぃの大きな瞳がただ私をじっと見つめてくる。
「…なにもないよ」
翔「告白された?」
俯かせていた顔をまたあげると翔にぃがいつもの笑いを見せた。
翔「A嘘つくの下手すぎ笑」
「…告白はされてないよ」
翔「じゃあなんて言われたの?」
「それは言えないよ」
翔「カズとAの秘密?」
「うん。秘密」
翔「昔からほんとに仲いいな。
なんか……」
"妬ける"
ｻｧｧと冷たい風が吹き抜けた。
翔「あぁぁ〜…俺今日寝れっかなぁ笑」
バタンと倒れこんだ翔にぃ。
「…ここで寝ないでよ?」
翔「ここで寝たら、雅紀がお化けと勘違いしそう笑」
簡単にその光景が頭に浮かんできて、ﾌｯっと笑ってしまう。
翔「ねぇ、A」
「なに?」
翔「こっち見てよ笑」
「やだ」
翔「即答…おにぃちゃん悲しい」
「翔にぃ、お兄ちゃんじゃないじゃん…、」
翔にぃの方を見て言うと…急に唇に何かが触れた。
翔「そうだよ?」
変わらず…翔にぃのぱっちりとした目が私を見つめてくる。
翔「お兄ちゃんじゃないから…こんなこともするよ?」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2018年1月13日 22時
