。流星の絆。2 (ページ28)

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静奈/泰輔「「いただきます」」

泰輔「うめ!こないだのより全然うめぇよ!」

静奈「ん～アリアケのハヤシライスだねぇ」

功一「OK,チェンジ」

ｸﾙっと椅子を回転させて、向かいの机の方のハヤシライスに移動する2人。

泰輔「うま!こっちもアリアケの味だよ」

静奈「うん…美味しい」

功一「じゃあ…より父ちゃんの味に近かったのはどっち?」

「せーの」

静奈/泰輔「どーん!!!」

そういって2人は、今自分たちが食べたハヤシライスを指した。

泰輔「どーん!!」

そしてしずの方を次に指さす泰にぃ。

「なに今の…笑」

泰輔「フェイントだよ!つか正直わかんねぇ、どっちも同じ味でしょ?」

「…しずねぇはどう思ったの?」

静奈「うん…これは…食べた後、ふわっと口に香りが残った。で、こっちは…それがなかった。
…ちょっとごめん…なんか涙出てきちゃった…」

「…はい」

そういってハンカチを渡すと「ありがと」と微笑む。

功一「じゃこのハヤシライスはとがみ亭のハヤシライスと同じ味に近かったっていうことだよな?」

静奈「うん…まさにこれだった完璧」

泰輔「うわなんかせつねー。俺たちだけドラマに乗り遅れてる…」

「ごめん泰にぃ。私もこっち選んでた」

泰輔「まじかよ!」

だから…内心うれしい。

少しでも…お父さんの味…覚えてたから。

功一「今すぐ説明する。2階いこう」