。流星の絆。2 (ページ22)

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静奈「大丈夫?」

高山「う、うん……あ…ごめん。もう一回言ってもらっていいかな?」

静奈「…留学するの、カナダに」

しずがさっきそう告げたとき…高山は飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。

静奈「申請してたの、久伸さんと知り合う前にね。
カナダの病院で働きながら勉強したいって。そしたら…通ったの」

しずがそういうと…高山は目を見開いている。

高山「なぜ…カナダなんだ…?」

静奈「カナダは…空気がきれいでしょう?
世界中からいろんな病気の人がカナダに来て、療養してるの」

高山「そうか…それで、そちらの人は?」

そういって高山は…私に視線を向けた。

静奈「妹のかほです」

ﾍﾟｺっと頭を下げると高山も慌てた様子で頭を下げる。

「こんにちは。高山さんの事はよく姉から聞いています。
誠実で仕事熱心な優しい人だと」

そういいながら…1つｹﾎっと咳をしてみた。

静奈「…この子小さい頃からすごく体が弱いんです。
だからあまり学校にも行けてなくて…カナダへ行ったらね。この子もあまり体調を崩さなくなるかと思って」

「ごめんね…お姉ちゃん…」

そういってしずを見ると…ある一点を見つめていた。

高山の後ろにいる…白いスーツを着た人。

あれ…あの人確か…