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今回のお話は簡単だ。
チーちゃんと不倫している先生…沢井はテニス部顧問。
そんな沢井の元生徒でテニス部の後輩、しず改め西沢さんは外交員をやっている。
テニスをやってる際にチーちゃんとのことを全部打ち明けた沢井に西沢さんが30万貸し。
その30万を沢井がチーちゃんに渡す。
そして…チーちゃんはその30万をしずに返して…しずが倍にして取り返そうと考えたのだ。
「泰にぃ!!すんごく似合ってるよ!…笑」
泰輔「お前今回はふざけてるだろ」
「いやいや、一番こういうのが手っ取り早いんだって」
そしてその倍にする方法は…
しずが沢井の前で少し元気ないように演じ…ノルマ達成できないことを悟らせる。
そして、泰にぃ演じるチャラ男が急に話にはいり、しずがデートをして契約を結ばせたという話を目の前でする。
するときっと…沢井は契約を結んでくれるだろう。
一口…50万の保険を。
功一「これ、西沢直がいないってバレたりしないのか？」
「しないよきっと。ほら、西沢直人君って人いるし。
…ニューハーフだ、って思うよ」
こんな短時間でじずに惚れたんだ。バカな男だろうきっと。
泰輔「こえぇ。女ってこえぇ。つかうちの妹こえぇ」
「…なめるからだよ、女を」
静奈「ただいまー!…はい、80万」
ドンっと机に札束を置いたしず。
「…さ、チーちゃんよぼ!」
ちえみ「88…89…90…3倍になってる…」
功一「10万は俺ら…4人から」
静奈「少ないけど」
「ご祝儀みたいなものだよ」
静奈「これでしばらく…仕事しなくて済むでしょ」
ちえみ「ありがとう…」
功一「あ、チーちゃん…余計なお世話かもしれないけど…」
ちえみ「なに?」
功一「わりと楽しかったんだよね俺、あの施設」
おにぃのその言葉に…施設で皆でカレーを食べた時を思い出した。
功一「だから子供につらい思いさせたくないってチーちゃんが言った時…なんかちょっとムカってきたんだよね。そりゃ、楽しい思い出ばかりじゃなかったけどさ、いい思い出だってあるからさ。
ごめんね。最終的には自分で決めることなのにさ」
ちえみ「ううん…」
静奈「あ、そろそろ行かなきゃ。これ…お小遣い上げる」
そういってチーちゃんの手にあるものを置いた。
瓶ミルクの蓋に500円と手書きで書かれたもの。
…それはチーちゃんがしずに一番最初にあげたもの。
ちえみ「…ありがとう」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2017年12月11日 22時
