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功一「…シー。あいつから一千万取ったらさ…店を出そう」
静奈「…え?」
功一「いや、兄ちゃんずっと考えてたんだよ。
どっか郊外の店借りてさ、洋食屋やろうよ。あ!4人で」
静奈「アリアケみたいな…お店?
でも…まだA高校生だよ笑」
功一「でも…俺たちの店」
静奈「…いいね」
功一「…例えばさ…俺が厨房にたって、Aも今と変わらず俺の手伝いして…シーは…注文とか取ってさ!で、泰輔は…」
静奈「接客?」
功一「そうだなぁ…まぁあいつ調子いいからな。
で、結婚して子供ができて、晩飯とか店で作って食ってさ。
昔の俺らみたいに子供たちがまぁたハヤシライスかよって言ってさ…笑」
静奈「おにぃ…結婚するの?」
功一「あぁ…」
静奈「えー!?」
功一「えー!?」
静奈「えー!?」
功一「いや!そりゃしますよ、いずれかは」
静奈「だっておにぃ…」
ﾁﾗっと一瞬…シーの視線がAに向いた気がして…ﾋﾔっとした汗をかく。
泰輔「しずなぁ!!!!」
譲二「しずなぁ〜!!」
泰輔「シー!!!!」
玄関からそんな叫び声が聞こえ…膝で眠っていたAの体がﾋﾞｸっと揺れた。
「んんっ…」
そしてもそもそと目を擦りながら起き上がる。
「おにぃ…玄関まで連れてって」
ん、っと手を差し出してまだ目が開いてないAは俺に…少し不機嫌そうに言った。
功一「うるさいよ、何時だと思ってるの」
手を引きながら玄関に向かうと、酔っぱらった2人が。
譲二「あーごめんごめん。俺が引き留めた。一分一秒でも長くモテたくてさ…」
泰輔「あ、兄貴だけ?ラッキー」
功一「へ?いや…」
俺より身長が低いAはうまい具合にシーと俺で隠れてたみたいで。
「…なにがラッキーなの?」
…その瞬間2人の顔から笑顔が消えた。
「…こんな時間まで飲んでモテて…さぞかし楽しかったんでしょうね…。
そのうえ玄関で叫んで…近所迷惑すぎる…」
寝てたのを無理やり起こされたからか…普段以上に気がたっている。
泰輔「いや、あの…」
「問答無用!!!!泰にぃはこれまでの貯金額全部私が管理するから!」
泰輔「えぇ…!」
「譲二さんはこのこと奥さんに言わせてもらいますからね」
譲二「それは…」
「うるさい!私がお昼一人でどれだけ大変だったか…ってか朝言いましたよね!?
お金使うなって!!」
功一「ちょ、A…」
ぽんぽんっと頭を優しく叩くと…やっと怒りが収まったみたいだ。
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2017年12月11日 22時
