【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌

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小五郎「しかし…ほんとうにこの場所がなんかの事件に関係あんのかぁ?」

コナン「関係あると思うしかないんじゃない」

お巡りさんに教えてもらって来た場所は、廃ホテル。

小五郎「つーか。おめぇみてぇなガキを何で一緒に…」

コナン「おじさんだけで頼りないと思ったんじゃないの?」

ど真ん中に落ちてるシャンデリア。

そのガラスの破片を踏みそうになって、あたふたやってるおっちゃんは…うん、頼りない。

＿＿＿＿ｷﾞｨｨｨ

小五郎「へっ!?な、なんだぁ!?」

急に開いたドアから出て来たのは…小さいスーツケースを転がしてるおじさん。

小五郎「だれだ!?」

『ここに住むのは無理だぜ。来週取り壊されるんだ。
あんたも大変だな〜、ガキ連れなんて』

小五郎「いや〜ちゃうちゃうちゃう!!」

思いっきり手を振ってそう表しながらおっちゃんが言う。

あったりめぇだ…

コナン「おじさん、ずっとここに住んでんの?」

『あぁ、ホテルがつぶれた二年前からな』

コナン「最近なんか変わった事無かった?なんでもいいんだけど…」

『うーん、そうだなぁ…あ、そういや!
真っ白なでっけぇ鳥が飛んできたことがあったっけ』

小五郎「でっけぇ鳥?」

『太陽の前をビューっとな』

コナン「それっていつのこと?」

『俺の誕生日の4月4日っさ。その日は朝から変な車が止まってるわぁ、不動産屋が来てそこの地下室は閉めちまうわ…』

コナン「変な車って?」

『ここにはめったに車が入ってこないからな。
朝出かけるとき、そこの庭に真新しい車が止めてあってよ。夕方戻ってみると、ボロい中古車に変わってたんだ。その車も夜にはパーツ取られて、骨組みになっちまったけどな』

コナン「地下室を閉めちゃったって、どういうこと?」

『地下は機械室だからな。機械売って金に換えようってとこだろ』

コナン「それって何時ごろ?」

『夕方だ』

俺達の顔を見ずにそう言ったおじさんは俺達に手を振って出て行った。

4月4日にでかくて真っ白い鳥…

それに、車に地下室…

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