【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌

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時刻は7時過ぎになり、パレードがやり始めた遊園地。


哀「まずいわね…どこ行ったのかしら、あの子たち」


パレードを見るために集まった人混みの中、歩美ちゃんたちを探すけど…中々見つからない。


「ねぇ…あの子たち、ひったくり犯を探してるんじゃ…」


歩美「どろぼー!!!」


元太「まてー!!!」


私の言葉を遮った、聞き覚えがある声。


「やっぱり…」


ﾁﾗﾘと見た哀の顔は…まさに蛙を睨む蛇そのもの。


出口付近までひったくり犯を追い詰めた3人、そして蘭、和葉ちゃんたち。


『余計なことに首を突っ込んじゃねぇ!』


そういって蘭につっこむひったくり犯だが…あっけなく、蘭の空手にやられるが、その次に見えた和葉ちゃんを狙ったみたいだ。


和葉「やぁ!」


そういって綺麗に投げる和葉ちゃん。


あの2人がいれば安全…


『どきな!動いたらこのガキがどうなるかわかんねぇぞ!!!』


ﾎっと胸をなでおろす暇もないまま、ひったくり犯を見るとひったくり犯は歩美ちゃんを人質にとっていた。


「歩美ちゃん!」


哀「ダメよ!今貴方が出たら吉田さんが危ない」


歩美ちゃんを人質にとったひったくり犯は、出口へと向かう。


目暮「君!!その子を離しなさい!!わしが代わりに人質になろう!」


『ふざけんなジジイ!』


蘭「じゃあ私が!」


和葉「私が人質になる!あの子が捕まったのは私のせいやし…」


白鳥「君たちはだめだ!!」


「…そうだよ。2人を危ない目に遭わせたら彼氏さんに文句言われるから」


新ちゃん達が頑張っている。


…助けてくれる。


なら私は…皆を…この遊園地の中で守らなければならない。


『人質は交代しねぇ!!おめぇら!!俺がゲートを通るまで動くんじゃねぇぞ!
ガキの命がかかってるんだからなぁ!』


「哀…このままじゃ歩美ちゃんが…!」


哀「だからって貴方を危険な目に遭わすことはできないわ!」


私の目を見てはっきりとそういった哀。


園子「ちょっと〜?ここは入り口でしょ?出口は隣」


急にそんな呑気な声が聞こえてみてみると…ひったくり犯の後ろにいる携帯をイジっている園子。


『いいからそこどけぇ!!』


園子「怒鳴ってもだーめ。ルールは守って」


園子はひったくり犯がナイフを持っていることを分かってないみたいで、ﾄﾞﾝっとひったくり犯の肩を叩いた。


そのおかげで歩美ちゃんが犯人から解放される。


歩美「Aちゃん!」


勢いよく抱き付いてくる歩美ちゃんを受け止める。

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