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「..先生のところ行くの?」



教室を出ていこうとする茅野の背中に言うと、驚いた様子で振り向く。




茅野「わ、私..?」



「あんた以外誰がいるの。
で、行くの?行かないの?」




茅野「あ、夕飯取りに行こうかな..って」



「ついてく。行くよ」



茅野「す、諏訪さん達は?」



「唯月達なんか知らない」




あんな意地悪な人達知るもんか。





クスりと笑う茅野を思わず睨むと、ごめんと小さく謝られた。



茅野「..諏園さんはどうして私を庇ってくれたの?」



「..いつの話してんの?夢?」



茅野「ほら、1日目。石倉くんが私を殺せって言ったとき..」




「..別に庇ったわけじゃないよ」



悪いけどね。




「あの時、ほんとに死んでもいいって思ったから。
澪奈の死の原因を全部知れたと思ったし、こんな世界生きててもなー、って思ったから」




唯月達に絶望した訳じゃない。



ただ、リセットしたかっただけ。




「残された人の悲しみが1番わかるのにね」




あの時、唯月が引き止めてくれた時。


私を必要としてくれる人がいるんだって嬉しかった。





「だから悪いけど私はあんたを庇った訳でもないし、なんなら庇う気はない。
大切な人以外どうでもいい性格みたいだから」




茅野「..でもこうやって普通に話せて私は嬉しいよ。
なんだか..ずっと遠くにいた諏園さんをやっと知れたみたいで」




本当に嬉しそうに笑う茅野。




茅野「澪奈の言う通り。
..もう少し早く友達になれてたらな、って」




「なんで私が奴 隷と友達にならなきゃいけないの」




私の言葉にその嬉しそうな笑顔が消えた。




嗚呼、天邪鬼。






「自分の意見」



茅野「え?」



「はっきり言える茅野が羨ましい。
そしてそんな姿の茅野となら..私は友達になりたい」




奴 隷呼ばわりされてた茅野より




ここ数日間見る生き生きとした様子の茅野の方が..私は好きだ。




澪奈もきっと..そんな茅野が好きだったんだろう。




「ま、私と友達になったって言ったら唯月と愛華がうるさいだろうけどね」




あの2人、私の事大好きだから。




そういうと茅野は、眉を下げた。



茅野「うっ..諏訪さんに睨まれた気がする」



あんたは唯月をなんだと思ってるんだ

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ikumina4(プロフ) - mori48360616さん» ああありがとうございます!! (2019年4月4日 0時) (レス) id: 9fb0864149 (このIDを非表示/違反報告)
mori48360616(プロフ) - 石川くんじゃなくて石倉くんですよ!いつも読ませて頂いてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 907c0ca260 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとタメでごめんね (2019年3月19日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年3月17日 23時

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