甲斐くんの彼女。2 (ページ37)

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柊「生徒の命は..教師の皆さんにかかってます。
良い知らせを待ってますよ!では」

茅野「どういう意味ですか、今の」

柊「言った通りだ。ハンターだという人物が名乗り出なければ教室を爆破する」

光永「俺達は勿論避難..出来るんだよな?」

光永の問いに先生は答えない。

兵頭「何黙ってんだよ。俺達、手組んだんじゃねぇのかよ!!」

柊「勘違いするなよ。お前達と仲間になったつもりは無い。
俺がお前達に協力を求めたのは、真実を暴く為に命を差し出して欲しい、そういう事だ」

先生の言葉を聞いて数人が携帯に助けを求めようとした。

柊「はい、携帯ストップ。
やっぱり携帯を持たせておくのは危険だな。
これから鞄と携帯を回収する」

空っぽになった袋にまた携帯と鞄を詰めていく。

柊「ほら、Aも入れろ」

「あ、ちょっと待ってください」

返事、まだ返せてないや。

柊「鞄も」

私から携帯を取りあげた先生は、問答無用と言いたげだ。

「はーい..」

甲斐「俺達を殺すつもりはねぇんだろ」

柊「残念だが俺は目的を果たす為なら容赦しない」

逢沢「じゃあ、僕達は先生の誰かが犯人だと名乗り出なきゃ死ぬってことですか?」

柊「ピンポーン!さすがは元内通者。話が早い。
とは言え、このまま何もしないで待ってるだけっていうのも可哀想だな。じゃあお前ら、先生を説得してみるか?
生徒が必死に命乞いをすれば、犯人の心が揺らぐかもしれない」

石倉「ふざけんなよ..」

先生は眼鏡をかけた。

柊「いいか?よく聞け。
上辺だけで物事を見るな。
本質から目を背けるな。Let's think」

結城「..あ、手伝います」

結城と先生が出ていった教室は困惑の空気が流れていた。

石倉「なぁ..まじであいつ..」

「返事..」

須永「はぁ?」

「返せなかったなぁ..」

..心配かけちゃった。