ブラコン妹×シスコン兄② (ページ4)

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第43話【ツマラナイ】ページ4

四宮「お前が1番乗りか」

貴女「何か問題でも？四宮先生」

四宮「いいや、少し予想外だっただけだ」

貴女「そうですか」

この試験は誰が1番乗りでもおかしくないだろう

ただレシピ通りに作ればいいだけの試験

それだけなのに、まだ料理が完成していないのかが不思議ですわ

四宮「合格だ」

そう言った四宮先生は目を細め、私にしか聞こえないくらいの声で言った

四宮「しかし、熱意がないな。お前の料理はピアノと違って冷めている」

あぁ、この人は私のピアノを聞いたことがある人だ

熱意、その言葉だけで分かる

私は兄様とピアノ以外には無関心だ

楽しんでようが、悲しんでいようが、壊れていようが、どうだってもいい

それゆえ、私は兄様とピアノ以外には熱意を持たなくなった

退屈なことに熱意を持っても、完成したものや結果は全てツマラナイ

熱意を持とうにも興味のないものに熱意を持つことはできない

だから、私の料理は美味しくてもツマラナイのだ

四宮「手、切られていたが大丈夫か」

貴女「あら、私は貴方のことを冷徹な人だと思っていましたわ」

四宮「あぁ？どういう意味だ？」

貴女「そのままの意味ですわ。ですが、実は優しい人だったみたいね」

四宮「お前、絶対に友達少ないだろ」

貴女「兄様がいるので、友達なんていりませんわ」