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story46 ページ7

沖矢side

Aが探しているという人物は楠田陸道……?
それともまさか……______

不意に、俺の頭に突拍子もない考えが浮かんだ。

彼女が探しているのは、まさか、
この俺、か?

どのみち頭の良い彼女のことだ。安室君と楠田の事件を結びつけて考えるだろう。Aは確実に事件の核心へと近づきつつある。

その時、昨晩彼女が言っていた、依頼人の名前が脳裏をかすめた。

クリス。
確か、彼女はそう言った。

クリス、か。

誰もいない屋敷で一人、俺は静かに呟いた。


沖矢side終了

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日夕方になってから、私は工藤邸に帰宅した。
毛利探偵事務所を後にしたあと、駅前近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、楠田陸道とアカイシュウイチの関係について、思いをめぐらしてみた。

杯戸病院って言ってたなあ。
楠田陸道の事件は、ネットで検索すると多少はヒットしたものの、どれも目ぼしいものはなかった。
やはり、直接病院の関係者に当たってみた方が早いか?

でも、病院って警察の次に守秘義務がかたい組織なんだよねえ。
患者さんの情報はプライバシーに関わるうんぬん。
元の世界でも、病院関係者から冷たくあしらわれた経験は何度もあるので、杯戸病院に期待はあまりできない。

そうこう考えこんでいるうちに夕方になってしまったというわけなのだ。

まあいいか。今日はなかなか収穫が豊富だったし。

「ただいま帰りました」

工藤邸の合鍵を使って中に入ると、キッチンでお料理している沖矢さんが振り向いて笑った。

「お帰りなさい。思ったより早かったですね」

エプロン姿でお玉を持った沖矢さんは、もはや昼ドラの人妻にしか見えない。
なるほど、園子ちゃんが言ってたW不倫もあながち間違いではなかった。

「どうしました?」

真顔でガン見していた私に、怪訝そうに首をかしげる沖矢さん。

「沖矢さんが人妻に見えてきて恐怖しているところです」

「私は今のあなたに恐怖してますよ。意味のわからないことを言ってないで、お皿を並べてもらえますか」

沖矢さんの冷たい声。

「今日の夕飯はシチューですか? いいですね」

「頑張って作りました」

「旦那さんに喜んでもらわないとダメですもんね。あ、それとも隣の愛人の木下さんかな?」

「……隣の愛人の木下さんって誰ですか。いいからお皿を並べてください」

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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