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ソファで静かに眠っているAは、かすかな呼吸で体を揺らすだけで、寝息一つたてない。まるで死んだように横たわっている。
俺は少し心配になって、鼻先まで毛布をかぶってうずくまるように寝ているAをのぞきこんだ。そっと毛布をのけると、どちかと言えば大人びた普段の彼からは想像もできないようなあどけない寝顔で、くすりと笑みがこぼれてしまう。
乱れた前髪を直してやって、頭をよしよしと撫でてやれば、無意識のように俺に擦り寄ってくる。
………可愛いな。やはり。
などと思いかけて、苦笑いする。
…おっと、いかんいかん。ボウヤに手厳しく言われているからな。
俺はもう一度だけ頭を撫でて、キッチンに散らかった食材を片付けはじめた。
安室は大方、俺の正体に気がついているのだろう。Aに盗聴器をしかけた理由は分からないが、工藤新一の兄という立場に興味を持ったのかもしれない。
「ん……これは…」
さきほどは気がつかなかったが、食材の中に紛れて、ウイスキーボンボンとバーボンの小瓶が買われてあった。
ウイスキーボンボンは、俺がAと初めて会った日の夕方、ショッピングモールで買ったあのチョコレートだ。
「ったく………ほんとにあいつは…」
やっぱり可愛いな。
Aが安室君を頼ったのも、俺に嘘をついたことも気に食わなかったが、こんなことをされたらこれ以上強く怒れないじゃないか。
困ったものだ。
そう苦笑しながら、ふと俺は奇妙なものを見つけた。
バッグの底に、小さな紙切れのようなものが張り付いている。
それを手にとって、表を向け、俺は驚愕に目を見開いた。
『 With Love XXX
___________ Chris Vineyard』
『愛を込めて、クリス・ヴィンヤード』
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海星(プロフ) - カラ松ガールさん» ありがとうございますっ…！ めちゃくちゃ嬉しいです！！ 頑張ります！ (2019年10月31日 7時) (
レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 前回からここまで一気読みしました！神ってました！大好きです！ (2019年10月30日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 74話に誤字がありました。「有紀子」ではなく、「有希子」です。 (2019年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 架印�靴気�» わわわ！ ほんとですね！ お恥ずかしい…ご指摘ありがとうございますっ！ (2019年10月26日 10時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 66話：「このタケシード姿、なかなかいいな」の所…。“タキシード”が“タケシード”になってますよ。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月18日 9時
