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「ちょっと待ってください。沖矢さん、あなた一体どうやって__________」

俺が言うのも待たずに、沖矢は俺の拳銃をいきなり奪いとった。

「何やってるんだ! 貴様!」

「まあ、任せろ」

「何が」


沖矢が拳銃の照準を犯人に向ける。
指が引き金にかかった。止める間も無く、沖矢は引き金をひき、繰り出された弾丸は右側の犯人の持っていたピストルを綺麗に射抜いて、そのまま吹っ飛ばした。

一瞬、何が起こったか分からない犯人に、今度は左の犯人のピストルを、コナン君の強力に電気を帯びたサッカーボールが襲った。

再びピストルが吹っ飛んだ。


「いまだ、確保しろ!!!!」


警官の一人が叫び、丸腰になった犯人たちを一斉に包囲する。
Aは警官に肩を支えられながら救出され、俺を見ると目に涙を浮かべてよろよろと駆け寄ってきた。

犯人を殴ってやるつもりだったことも忘れ、俺はAを抱きとめた。たった数時間ぶりなのに、もう何日も会っていなかったような。

よかった。

よかった、無事で。


この暖かさも、柔らかい体も、なにもかも本物だ。胸の中に、小さなAを閉じ込めて、俺は彼女にしては少し強すぎるくらいに抱きしめた。


「ごめんな……遅くなって。怖かっただろ」

「こ、怖かった……し、死んじゃうと…お、思った……」


震えた声で俺に縋り付く彼女が、ただただ愛おしくて、俺は時も忘れてAをしばらく離さなかった。







貴女side



その後、時間の事情聴取と念のために病院で全身を検査してもらって(零さんが絶対検査しろと譲らなかった)、ようやく家に帰ってきたのは夜もだいぶ遅くなってからだった。

ちなみに後日、事件の概要を聞かされたので、いちおうまとめておくと、犯人グループは全員で六人。そのうちスキンヘッドと刈り上げの二人組がリーダー格で、レイくんとマリアちゃん(金髪の女の子のことね)を会場の中でまず誘拐。マリアちゃんを殺すとレイくんを脅し、鈴木財閥のご令嬢をボイラー室まで連れてくるよう命令した。ちなみにレイくんとマリアちゃんは姉弟だったらしい。
お姉ちゃんを殺されると思ったレイくんは、幼い知恵を一生懸命に絞り、私をボイラー室まで連れてきたというわけだ。

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mei(プロフ) - 素敵すぎる…!!!胸キュンしすぎて苦しい状況に陥っています。どうしましょう。 (2022年5月5日 3時) (レス) @page46 id: b5f626851a (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 甘々零さん、ごちそうさまです。私もそんなふうに思われたい! (2022年4月21日 17時) (レス) @page46 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - この作品を何度読み返したことか…海星さんの書く零さん好きすぎます。また書いていただけませんか?是非読みたいです (2022年4月21日 0時) (レス) @page46 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - はあああああ番外編最高かよおおおおおおお甘々じゃねえかよおおお最高ありがとうございます (2021年1月11日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンして一気に読んでしまいました!景光と零と夢主が夢の中で3人で会話してるの見たいです!更新待ってます! (2020年3月19日 19時) (レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2018年6月15日 16時

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