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「平賀さん、なんでこんなこと…







……将軍様はとっくにお逃げになりましたよ、見えないんですか?


もうこんな事やめてください。」





そう言う新八の目には哀しげな色が籠っている。







「そーか…。目ェ悪くなってるもんで見えんかったわ。





まァいいさ、だったら今度はあの真選組とか言う連中を狙うだけだ。」





そう言う平賀の目はどんな色をしていたのか。



彼のつけるゴーグルが見せてはくれない。





「平賀さん!」









「オウオウ、随分と物騒な見せもんやってんじゃねーか。」



「「!」」









「ヒーローショーか何かか?









俺にヒーロー役やらせてくれよ。」








平賀が砲台を向けた先には銀色。



ーー坂田銀時の姿があった。









「てめーじゃ役者不足だ。





……どけ。」






「しょーもねー脚本書きやがって。役者にケチつけられた義理かテメー。

今時敵討ちなんざ流行らねーんだよ。








三郎が泣くぜ。」




「……どっちの三郎だ。」








その時、第三者の声が響いた。

「どっちもさ」






その人は浴衣は少々乱れ、髪も崩れているのにもかかわらずゆうゆうと歩いてきた。




「Aさん……」





「まさかあんたが三郎の親父さんだったとは…。



世の中案外狭いねェ。」



そう言って銀時の横に並び着物を整える。





「こんな事誰も望んじゃいない。


……あんたが一番わかってんじゃないの?」






そう言われた平賀の脳裏に浮かんだのは三郎(むすこ)との最期の会話。









(俺ァなァ、親父。油まみれになって楽しそーにカラクリ弄ってるアンタの背中が好きだったんだ。)









「……わかってるさ。だがもう苦しくて仕方ねーんだよ。」






三郎(息子)あんな目に合わせて、老いぼれ一人のうのうと生き残ってる事が。









「戻らねーモンばかり眺めて生きていくのは、もう疲れた。」

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iMAi(プロフ) - 壊さん» 4ヶ月越しに失礼します。作者です。…よくお気づきになりましたね…!?まじでか!神楽というより…に寄せております!うふふ (2月28日 22時) (レス) id: bb9de99c57 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イメ画、なんか…神楽ちゃんに似てる?きもしなくもなくもなくもなくもない(?) (10月26日 7時) (レス) @page11 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - ボブさん» ボブ様コメント、及びこの作品を目に留めてくださってありがとうございます^_^面白いですよね…推しが尊くて…よかったらそっちのお話も読んでみてください…。ありがとうございます!銀魂アニメ再放送するらしいので多分その時期から更新頻度上がります!頑張ります! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 52884729d8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - わ!面白い!銀魂の作品漁ってたら出てきました!!某ディズニーのゲーム私もハマってます!!面白いですよね!!ご自分のペースで更新頑張ってください!待ってます! (2020年9月10日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します!更新滞ってしまってごめんなさい!!そして面白いって言ってくれてありがとうございます!!! (2019年8月25日 15時) (レス) id: 85e092a031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:iMAi | 作成日時:2018年11月7日 16時

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