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「神楽ァ!」と。




大きな、そして自分の大好きな人の声が自分の名前を紡いだことに気づいた。



神楽はそのまま膝を抱えて顔をうずめた。

どんな叱責が待ってるのか、と恐ろしくなったのだ。



だが、神楽を待っていたのは叱責ではなかった。



「…そよと、遊んでくれてありがとうね。神楽みたいないい子でよかった、そよを連れて遊んでくれた子が。
…またそよと遊んでやってよ、神楽。そよも嬉しいと思うから。」


不意に涙が神楽の目からポロポロと落ちた。




ーーーー



「そよ、あんたもうちょっとわがまま言っていいんだからね?」




「…はい。」




「さ、帰ろうかそよ。」


「…うん、姐上様!」


そう言ってAとそよは手を繋ぐ。




二人が真選組のパトカーに向かうが、二人以外の誰も真選組の者は動かない。



それを不審に思ったのかAがふり返った。




「なんで、みんなして固まってんだ?」


「いや、」


「「「なんで姫さん姐さん/Aのこと姐上って言ってんすか/だァァァア!」」」




真選組渾身のシャウトが辺り一面に響く。



うっさ、と言わんばかりに耳を塞ぐAとそよが顔を見合わせた。


「ああ、それか。ほら、あたしとっつぁんの養女(むすめ)じゃない?
そよの小さい頃とかよく見てたし、城にも義父さんの関係で出入りしてたから、ね?」



そう言ってそよ姫の頭に手を置いた。



「いつの間にか姐上って呼ばれてたし、あたしもそよって呼んでた。」



もういいでしょ?と言ってAはパトカーに乗ろうとした、



が。



そよがAのカーディガンの袖を引っ張ってそれを拒んだ。



「姐上様…私」





姐上様の隣で歩いて、江戸の街を見て、帰りたい。






それを聞くとAは始めは目を見開いていたが、クシャッと笑って


「いいよ。みんなで仲良しこよしで帰りましょうか。」





























その日江戸町には黒い制服の中着物の少女の笑顔がありましたと。





手に"友達"と撮ったプリクラを持って。







姫様家出篇 fin

51 龍との再会篇→←49



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iMAi(プロフ) - 壊さん» 4ヶ月越しに失礼します。作者です。…よくお気づきになりましたね…!?まじでか!神楽というより…に寄せております!うふふ (2月28日 22時) (レス) id: bb9de99c57 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イメ画、なんか…神楽ちゃんに似てる?きもしなくもなくもなくもなくもない(?) (10月26日 7時) (レス) @page11 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - ボブさん» ボブ様コメント、及びこの作品を目に留めてくださってありがとうございます^_^面白いですよね…推しが尊くて…よかったらそっちのお話も読んでみてください…。ありがとうございます!銀魂アニメ再放送するらしいので多分その時期から更新頻度上がります!頑張ります! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 52884729d8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - わ!面白い!銀魂の作品漁ってたら出てきました!!某ディズニーのゲーム私もハマってます!!面白いですよね!!ご自分のペースで更新頑張ってください!待ってます! (2020年9月10日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します!更新滞ってしまってごめんなさい!!そして面白いって言ってくれてありがとうございます!!! (2019年8月25日 15時) (レス) id: 85e092a031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:iMAi | 作成日時:2018年11月7日 16時

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