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ミーンミーンミーン..

うるさい蝉の声

7月下旬

引きこもりニートの自宅警備員には

夏休みに入った小学生の声すらもうっとうしい

世間に夏休みなんてものがなければ
自宅警備に励まない不良学生どもは大人しく学校に行くというのに

…寝るか

蝉の声を子守唄に
うっすらと目を閉じる

休みなしの自宅警備

こんなに大変な仕事は、ない


ガッシャーン


大きな音がして

反動で飛び起きる

両親は仕事、妹は部活でいないはず。

毛布を被り部屋のドアをそっと開け
日の当たらない薄暗い廊下をおそるおそる歩く

リビングに、人影

泥棒か…?

普段閉め切っているカーテンがシャッと開かれ

差し込む光で一瞬前が見えなくなる

黒い小柄なシルエット

俺に気づいたのか、近寄ってくる

ま、まずい…!


がしっ


瞬間手首を掴まれ、動けなくなる

いよいよ死ぬのか俺

短い人生だった

今までの人生が走馬灯のごとく駆け巡る俺に

相手の、予想だにしない一言


「レベル、いくつ?」執筆状態:連載中




 




 



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作者名:信長.com | 作成日時:2013年7月24日 10時

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