198.瀕死の助っ人 ページ7
そのまま逃げれるかと私も一瞬安堵したけど、サンジ君と同じ方法で空を飛べる人はビッグ・マム海賊団には沢山いるらしい。同じ方法でサンジ君を追っていく。
「サンジ君を追うよ！！」
翼を背中から出して飛び上がろうとした瞬間だった。
「目を潰せ！！二度と満月を見られねェ様に！！」
「やめてくれー！！ガオ！！！」
「ペコムズ！！！」
ペコムズに刃物が振り下ろされる。
その叫び声に他所見をしてしまったのは、サンジ君も同じだった。
大きな球体が棒の先についた鈍器がサンジ君に向かって振り下ろされる。咄嗟にサンジ君がルフィを庇ったのが見えた。
「行くよクロ様…！！」
叩き落とされたサンジ君に無数の銃口が向けられる。
ビッグ・マム海賊団の下品な笑い声が響いた。
「多勢に無勢！！頑張っても、どうにかなる数じゃねェだろ！！！」
銃口が火を吹いた。
「うちの子に物騒なモン向けないでくれる！？」
それより早く青い炎がサンジ君を守るように渦を巻く。
「お、前っ…！！」
サンジ君とルフィの前に立ち、炎を燃え盛らせた。
青い炎を出せるのは私しかいない。サンジ君には背中しか見せてないけど、無論わかったみたいだった。
「なんで来たんだA！！！」
「サンジ君を助けに来たに決まってんじゃん！」
泣き叫ぶようなサンジ君の声に私はウィンクをしながら不敵に笑う。
「攻撃の手を緩めるな！！！」
オーブンの声が轟く。
その声の後に止まることなく、銃弾を撃ち込んでくる。
更に刀や剣で突っ込んで来る奴もいる。その全てをサンジ君にやルフィに到達する前に焼き払った。
「やめろA！！」
「大丈夫…っゲホッ…！」
口から溢れるように血が出てきて、地面に赤黒い染みが出来る。あー、鼻からも出てきてんな…。
それを見たサンジ君がルフィを脇に抱えて私に近づくと、強く腕を掴んだ。
「A…！！」
「大丈夫だから…っ、大人しく守られてて！！」
サンジ君の手を弾いて背後に顔を向け怒鳴る、サンジ君も怒りを滲ませて口を開いたが、割り込むようにオーブンの声が聞こえた。
「俺に勝てると思うなァ！！」
オーブンの熱が私達を狙うのを炎で阻む。熱に炎が侵食されないように思いっきり出力をあげた。
「悪いけどコッチは脱出成功で勝ちなんだよね！！」
サンジ君とルフィを抱えて大きく翼を羽ばたかせた。2人を抱えて速く飛ぶ為の力、炎を出す力…私の命が燃え尽きるまで、行けるところまで行ってやるよ！
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銀之助(プロフ) - 未だにお気に入り登録、お気に入り作者登録、ハートの通知などをたくさんいただき、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。これからも長く楽しんで頂けたら、幸いです。 (2022年9月16日 22時) (
レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - 香さん» コメントありがとうございます。かなりの長編だったのに全部読んでいただき、面白いと思っていただけて嬉しいです。キュンキュンをお届けできて一安心いたしました。 (2022年5月12日 21時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
香 - 本当に好きすぎです…面白かったしキュンキュンしました！ (2022年5月9日 11時) (レス) @page48 id: 64178017ff (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございますー。一気読み嬉しいです！ありがとうございます。サンジくんの魅力を損なわず書けていたなら、本当に良かったです。 (2022年4月9日 22時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - やばいめっちゃ泣いたし一気読みした…サンジくんたまんねぇなおい。 (2022年4月5日 3時) (レス) @page48 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀之助
| 作成日時：2018年7月11日 21時
