197.スーロン ページ6
「え…う…動くなビッグ・マム海賊団！！」
あー…きっと、あれで変装してるつもりだったんだな。
「へ…下手なマネすりゃお前達の大切な家族！！ブリュレの頭が吹き飛ぶぞ！！ガオ！！」
「キャーやめてペコムズ！！」
ブリュレのこめかみに銃を突き付けたペコムズが吠え、ブリュレは悲鳴を上げる。
でも、なんでペコムズが？
「助けてみんなー！！」
顔を涙と鼻水でグズグズにしたブリュレが情けない声で叫ぶ。ペコムズはどうする気なんだろうと、行く末を見守っているとサングラスを外して投げた。
「え！？」
ペコムズから電流がほとばしり、体がムクムクと大きくなり、その体毛は美しい白銀へと変化していく。
私には何が起こっているのかわからないけど、その場にいるビッグ・マム海賊団はわかっているらしい。
「スーロンになる気だ！！」
「やめろペコムズ！！お前は暴走しちまうだろう！！」
「取り抑えろ！！」
そうペコムズに叫ぶけど、ペコムズの体の変化は止まらない。
「もう遅い…覚悟しろ！！ガオ！！」
ルフィは何処にいるのか、何が起こっているのか。サンジ君もこの状況を固唾を飲んで見ているだろう。
「オイオイ何の余興だ。出てきたのはカタクリでもねェ。麦わらでもねェ…！！かわいい妹にわけもわからず…銃を向けやがって！！！」
オーブンの怒りに呼応するように、ペコムズが持っていた銃が燃え上がり、炎の熱さに銃とブリュレを離した。
それを確認したオーブンが拳を引く。
「
頬を殴り飛ばされたペコムズの懐から見慣れた麦わら帽子を身につけた船長が飛び出してきた。
「ルフィ…！」
ペコムズがルフィを隠してたんだ…！！
勿論、ビッグ・マム海賊団も気付いてる。波がうねるようにルフィへと戦闘員が向かっていく。
「麦わらだ討ち取れー！！！」
ルフィは振り下ろされる鎌を避けて上に飛び上がり、それを追って日本刀を構えた敵が飛び上がった。
まずいアレじゃ避けられない！！飛び上がろうとする私にクロ様の声が飛んだ。
『待て！！』
ルフィを庇うように間に入った影が敵を蹴り飛ばした。
蹴り飛ばされた敵は建物に激しく衝突する。
ルフィの近くで見慣れた綺麗な金色の髪が風でなびいてた。
「よしっ…！」
サンジ君がルフィを抱えて原理はわからないけど、空を飛んでいく。
私の真上を通過していくサンジ君を見て胸をなで下ろしたけど、そうもいかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1048人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀之助(プロフ) - 未だにお気に入り登録、お気に入り作者登録、ハートの通知などをたくさんいただき、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。これからも長く楽しんで頂けたら、幸いです。 (2022年9月16日 22時) (
レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - 香さん» コメントありがとうございます。かなりの長編だったのに全部読んでいただき、面白いと思っていただけて嬉しいです。キュンキュンをお届けできて一安心いたしました。 (2022年5月12日 21時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
香 - 本当に好きすぎです…面白かったしキュンキュンしました！ (2022年5月9日 11時) (レス) @page48 id: 64178017ff (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございますー。一気読み嬉しいです！ありがとうございます。サンジくんの魅力を損なわず書けていたなら、本当に良かったです。 (2022年4月9日 22時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - やばいめっちゃ泣いたし一気読みした…サンジくんたまんねぇなおい。 (2022年4月5日 3時) (レス) @page48 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：銀之助
| 作成日時：2018年7月11日 21時
