塩キャラメル系女子 （ jw ） ２

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「 そんじゃ、個々の力見たいんで、とりあえず音楽流すから出来なくても好きにダンスしてみて 」






ダンスのトレーナーさんがバインダー片手に再生ボタンを押す





そうか、やからジャージで来い言われたんやな






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ここで、私のダンスをちゃんとやりきらな、舐められるだけや




そう思った時には、自然と体が動き始めて





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「 …おお、いいね 」




トレーナーさんの声も、周りの人の視線も気付かないくらい、ダンスに熱中していた






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「 …はい、ありがとうございました。 じゃあ今日はこれで解散になるんで。気を付けて帰ってください 」




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トレーナーさんの言葉に、ざわつくスタジオ



私も、はやく帰ろう






そう思って、スタジオを出ようとしたとき






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『 おわっ！？ ……重岡さん？ 』





急に掴まれた手首



そしてその正体は、他でもない重岡さんやった





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『 あの、えっと〜重岡さ、 』


重岡「 君！ めっっちゃダンス上手いなあ！！！ 」






私の言葉を遮って、特徴的なえくぼを作りながらそう言う重岡さん





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…褒め、られた？





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『 ありがとうございます… 』


重岡「 ……正直、なんで女やねんって思ってた。 ガキやし。

やけど、わかった。 君すごいもん！！ 」





キラキラと効果音が出そうなほどの笑顔でそう言われて、まあ嬉しくないわけはない





『 …ふふ、ありがとうございます 』


重岡「 いーえ！ 改めまして、俺、重岡大毅！ 友達にはしげって呼ばれとるけど、好きなふうに呼んで！

敬語もやめよ？ 同期なんやから！ 」






離された手首は代わりに握手になり、ブンブンと上下に振られる




重岡、やから しげなんか


しげ…うーん、違うなあ。



だいき、ダイキ、大毅…………





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『 じゃあ…よろしく。大ちゃん 』


重岡「 大ちゃっ、！？ 」


『 あかんかった…？ 』


重岡「 ちゃ、ちゃう！ 呼ばれ慣れてへんから！！

…よろしく、A 」






ドキドキしながら握り返した手は、すごく暖かかった

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