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其ノ弐 ページ4

藤襲山に辿り着く前に、私は霧雲を使って自分の気配を周りに気付かれにくくし、最終選別に参加した。


『…あの子が…お館様の仰っていた…』


その中から額に傷がある少年、竈門炭治郎を見つけた。

これから私は3日間彼の監視をした後、3日間妹の禰豆子の様子を見に行ってお館様の元へ戻る…という手筈になっている。

最終選別が始まると竈門炭治郎は東へと向かっていた。

途中で何体か鬼に遭遇するも、難なく倒していた…が、
その時、妹を人間に戻す方法を聞いていた。


『…日が昇る1番早い方角に向かいながら、出会った鬼に妹の戻り方を……とても、妹思いなのね…』


その様子をしばらく見ているとまた鬼の気配がした。
今までとは違う、巨大な気配。

その時、木の影から出てきた男の子が、大きな手鬼に捕まった。


今にも食べられそうになった瞬間、竈門炭治郎はその手鬼に向かって刃を振るう。

ほんの少し手鬼と会話をした後、竈門炭治郎は手鬼の頸を斬った。


『…一瞬危うかったけど…彼は…きっと強くなる…』


これから先、きっと彼らの道は進めば進むほど険しくなる。

それでもきっと、あの子は乗り越えてくれる。


私は3日間彼の様子を見てそう感じた。
お館様にもしっかり報告しないとね…。


それから私は狭霧山に向かった。


鱗滝さんは元気にされてるだろうか……。


最後に会ったのは私が柱の名を賜ってその報告に行った時だから…もう随分行けてないな……。


錆兎や真菰にも久しぶりに会える…。


里帰りをするというのはこういう気持ちなのだろうかと無意識に小さく笑みを浮かべながら、Aは向かう足を早めた。

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(プロフ) - 更新頑張ってください^ - ^ (2020年10月29日 2時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
四季 - 3番目のが見てみたいなぁと思いました (2020年4月11日 21時) (レス) id: 7009770592 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 現役のままがいいです。 (2019年12月24日 7時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノア | 作成日時:2019年10月31日 11時

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