【wrwrd】追っかけトイプードル【sha】 (ページ10)

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10話かわいいねページ10

ฅᗜ• ﻌ • ᗜฅ

『神様呼んでたん!!?やば…ヤバｯ!!!』

大急ぎで図書室を出ようとするのをシャオロンが腕をひいた

「いや、あの…い、急いでる感じじゃなかったし…俺がたまたま行って、見かけたら呼んどいてってぐらいだから…」

しどろもどろに話すシャオロンは彼女を引き止めたものの自分がなにが言いたいのかすらも分からなくっていた

「ｯだぁぁもぉッだからｯ!!俺が一緒に医務室までついてってやるって言ってんのｯ!!!」

もじもじしたり急に声を荒らげたりと感情の浮き沈みが激しい彼にAは動揺した。鈍感はこれだからダメだ。

『お、おねがいします…』

「…ほら、行くよ」

シャオロンはAの腕を掴んだまま歩き出した

肝心なところで鈍感な彼女は、彼の耳が赤くなっていることに気付かない

ほんと自分なにしてんだよ、そんなことを思いながら彼は赤いニット帽を深く被り直した

『シャオちゃん、医務室に行ったって怪我でもしたの？大丈夫？』

「あ、あぁ大丈夫、訓練の時のかすり傷」

『そっか……あ！私ちゃんと見てたよ!!シャオちゃんすっごく強くなってたね!!』

「だろぉ？あたりまえなんだよなぁ～」

医務室が見えたあたりでシャオロンはもういいでしょ、と踵を返してどこかに行ってしまった

ほんとは図書室に用事があったのかな、だったら申し訳ないな

そう思いながら医務室の扉を開けた

(ん？俺、Aちゃんのこと呼んでないよ？)
(ｴｪ!?シャオちゃんに頼んだって…)
(まずシャオロンがここに来てないんだよなぁ)

(ｯエミさんニヤニヤしすぎｯ！)
(いやぁお二人が可愛らしいなぁと思いまして)
(ほんとに怒るぞ？？)