仲直りマニュアル。【緑】 (ページ19)

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忠義は、飲み会だろうとなんだろうと、

必ず連絡は返してくれる。

だからこそ不安が大きいし、

イライラも募る。

…もう一度、

もう一度だけ、電話をかけてみよう。

そう思って、携帯のホーム画面を開いたとき。

＿＿＿＿ガチャガチャッ

『近所迷惑やからやめろ！』

『ちょっと大倉さんっ』

玄関の扉のドアノブをガチャガチャする音と共に

男の人と女の人の声が聞こえてきた。

「っ！？」

肩がビクッと震える。

･･･忠義、帰ってきたのかな･･･？

私は恐る恐る玄関の扉の前へと向かう。

大『A～･･･！』

すると扉越しからへにゃへにゃな忠義の声が聞こえてきて、

私は思わず扉を勢いよく開けてしまった。

横「っぅおおおお！」

　「っわ」

扉の先には、忠義の肩を支える男の人と、それを後ろで心配そうに見守る女の人がいた。

「えっと･･･」

和「あっ、私大倉さんの後輩の和佐と申します…」

「っあ、はい･･･」

横「ども、こいつの先輩の横山です。大倉潰れたんで、持って帰ってきました」

「やだ、もう本当にすみません」

肌がやけに白くて美しい男の人と、

栗色の髪をお団子にまとめた可愛い女の人がぐでぐでに潰れた忠義を届けにきてくれた。

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