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大「生理きたんやな。
体調悪くない？」
「うん、大丈夫だよ」
大「･･･Aのこと、あんなんで嫌いにならんから」
「･･･うん」
大「あんなんで嫌いになるほど、軽い気持ちじゃない。
Aのことめっちゃ好きやねんから」
「私も、忠義大好き」
大「俺も昨日疲れてて、変に言い返したりしてもうたん悪かったなって思っててん。
ごめんな、A」
「っやめてよ、忠義は謝らないで」
大「じゃあAももう謝らんといて？
昨日のことはもういいから」
「･･･うん･･･」
大「それより早よメシにしよ、腹減ったわ、笑」
腕が解き放され、忠義の体温が宙に溶けていく。
私がすべて悪いのに、忠義に謝らせてしまう自分の不甲斐なさが嫌になるけれど、
忠義がもういい、って言うことは、掘り返さなくていいよという意味。
怒っていないから、いつも通りにしようという意味が含まれている。
私は忠義の唇にチュッと軽いキスをした。
大「っわ」
「･･･ちょっと、我慢できなくて」
大「え、何それ、可愛い」
「はい、ご飯食べようっ」
いつも通り。
忠義がいつも通りの雰囲気を作り上げてくれるから、私もすぐに適応できる。
大「俺に申し訳ないと思って俺の好きな食べ物ばっかにしてくれたん？」
「そうだよ」
大「かわええなぁ。
そんなんやったらいくらでも怒ってくれてええのに」
「本当に言ってる？
私毎日あんなんでいいの？」
大「っいや、それは違う」
「ふふ、必死」
大「あれはたまにやからええんよな」
「良くはないよ」
大「でも繰り返していく内に、俺も慣れてくるやろうし。
Aがイライラしてまうことはせんようにするよ」
"例えばAの前で携帯触らんようにするとかな"と、
カレーを頬張りながらそう言う忠義。
･･･昨日私がスマホのことで怒っちゃったから、だ。
忠義の優しさが痛いほどに刺さる。
こんな素敵な彼氏を持っていていいのだろうか。
大「んーー、カレーうっま」
忠義に見合う人になれるように、
私も変わっていかないと。
ほっぺを膨らませてカレーを味わう忠義を見ながら、
そんなことを思った。
【ケンカ原因：生理
仲直り方法：・忠義の言動でイライラしてしまいそうだったら、忠義が発する前に止める
・イライラが収まらなくなったら寝る
・自分が冷静な状態に戻ってから謝る
・忠義の好きなご飯を作る】
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作者名：樹凛
| 作成日時：2021年4月30日 16時
