ぱぱさんとばぶ (ページ2)

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『いたらきまぁ～すっ！』

少しずつちゃんと話せる様になってきた謙杜。

子供の成長のはやさにはびっくりする。

昨日のようにハイハイをしていた謙杜を思い出す。

俺は料理とかできひんから、ヨーグルトと菓子パン一つ。

土日ならちゃんと食べさせるんやけど平日は時間がない。

謙杜がご飯を食べている間に謙杜の寝癖を整えたり、幼稚園の鞄を用意したりと休む暇はない。

『ぱぱ～、いちごたべたい、』

『えぇ～、弁当にいれとくから昼まで我慢しぃ。』

『はぁい！』

謙杜は物分かりがいい。めっちゃええ子。

無理させてる分、俺は謙杜をでろっでろに甘やかす。

…時と場合によるけど。

こんなんやから末澤に『甘やかしすぎや！』って

たっかい声で怒られんねんなぁ…。笑

そんなことを考えながら謙杜の歯を磨く。

歯磨きが終わったらすぐにクローゼットの方へ…。

『ぱぱ！ふくきがえたで！』

『お、すごいやん。最後の仕上げしたるわ。』

最近では幼稚園の制服も自分で着てくれる。

何でも自分でやるのにハマってるらしい。

ずれているボタンと帽子を整えて幼稚園の鞄を渡す。

『ぱぱ～！ねくたいないで？』

『うわ、ほんまや。あぶな～っ』

『けんとがつけたろか？！』

『 …今度お願いするわ笑』