温 も り ヲ .

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…


「A」



思わず口から零れた名前


それを聞いたAは





『っ、お兄、ちゃ』





泣いていた





彰「俺、席外しとくわ笑」




気遣って席を外してくれたやましょーさん





そしてそのままAに近寄って抱きしめる






「A、久しぶり」





「ごめんな、助けてやれなくて」




そう言えば抱き締め返してくるA




『、、お兄ちゃんが謝ることじゃない』




「東京に来てたこと黙っててごめんな」




『びっくりした』




『たまたま会った人と同じグループで活動してるとか笑』



「俺もびっくりやわ笑」





ずっと会ってなかったのに、




会話をするなんですごく久しぶりなのに





驚くほど自然に会話していた





「やましょーさんから大体の話は聞いてる」





『、、、お父さんのことも？』




「うん」





「俺が今度お母さんに話しに行くよ」





『、っえ？』




「俺ん家、来る？」




『、、、行く』




「それも話しに行く、Aに危害が及ばないようにするから」



俺の家にAがいるってことを伝えて

お母さんの再婚相手のことも聞かないと



なんで離婚しないのか



いつから、Aが虐待されていたのか



聞きたいことしかない。







『ありがとう』




そう言って笑うA



幼い頃からよく笑った顔が似てると言われた




似てる、、のかなあ




なんてちょっと思った





「全然見ない間に大きくなったな」




「高校生だよな？」




『うん、高2』




「もう高2かぁ、」




「俺ね、高2の時にオーディション受けに東京に来たんだよ」




『、、そうだったんだ』






『EXILEの後輩って聞いてびっくりした』




「いつか2人でLIVE行ったもんな笑」




『うん、お兄ちゃんはステージに立つ側になったんだよね、すごいや笑』




しばらく話をしているとやましょーさんが思ってきた





彰 「どう？話は」




「思い出話で盛り上がってます笑」




彰「そうか笑」




『やましょー、ありがとう』




彰「おう、よかったな」




『うん』




「やましょーさん本当にありがとうございます」




「あ、あとこいつ俺ん家に連れて帰ります」




彰「おう、じゃあA荷物取りに行くか？」




『今から？』




彰「あとででもええよ」




『今時間あるなら今行く』




彰「じゃあ行くか」




『お兄ちゃん荷物取りに行ってくるね！』





そう言って事務所を出ていった2人




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