. ページ19
.
紫耀「 あーごめん！すぐいく 」
そう紫耀さんは早口で言い、ちらっと横から紫耀さんをみると、こちらを振り返った。
紫耀「 ごめん、Aちゃん、俺があんだけ行くって言ったのに俺が無理そう 」
ごめんともう一度謝られて、あわてて首を振った。
私、もう十分手伝ってもらったし。
ここからは、私の出番を神様が与えてくれたんだよきっと。
『 え、Aちゃん？ 』
紫耀「 うん、Aちゃん 」
『 どこにおるん？ 』
紫耀「 あ、ここここ！ (笑) 」
紫耀さんが体を退けて、私は廉先輩を見た。
もちろん顔を覗かせて。
『 待って (笑) 顔見えんの (笑)』
私を見つけた瞬間笑いだした廉先輩。
どうやら理由は、私の顔が資料で隠れているかららしくて。
頑張って持ってるのに、そんな姿笑うなんてひどい…！
そう思ったら余計ムッとしてきて、
「 笑わないでくださいー！！ 」
いかにも怒ってますというような声色で言う。
すると、びっくりするような言葉が先輩の口から飛び出してきた。
『 だって (笑)なんか可愛くて (笑) 』
思ってもない言葉が聞こえて、ドキと心臓が鳴った。
先輩は笑っていたけど、私はそれどころじゃない。
え、なんて、いま「 可愛 」いって…
紫耀「 あ、わかる！小動物みたいな可愛さ！ (笑) 」
『 あー！それや！ (笑) 』
紫耀さんの一言で胸のキュンキュンはどこやら。
…小動物って、ペット可愛がってるのと一緒じゃんか！！
「 私動物じゃなくて人間なんですけど！ 」
『 いや、人間も動物やで (笑) 』
と言われ、思わず引き下がる。
うう、そうだった、人間も動物だった。
紫耀「 ほらほら仲良く仲良く！俺、行かなきゃいけないから 」
私たちの会話を聞いて笑っていた紫耀さんは、
もう一度仲良くねー！と言って、階段を上がっていってしまった。
仲良くねー！って先輩が小動物みたいなって言うから…！って、
あれ、その前から先輩が笑ったからだっけ？
なんて考えてると、廉先輩がこちらに近づいてくる気配がして
『 あ、顔が見えた (笑) 』
ふっと軽くなり、視界が開けたと思うと、先輩が資料をいっぱい持ってる姿が目に映った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆあ - いつも楽しく読ませていただいてます！もし良かったらこの作品の続編のパスワード教えて欲しいです🙇🏻՞ (2023年1月1日 10時) (
レス) id: c917ddcad6 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - さやかさん» コメントありがとうございます！！（ ; ; ）今頑張って書いてるのでそうやって言ってもらえて嬉しいです！待っててください＾＾ (2021年8月9日 21時) (レス) id: a5532fa5cd (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - いつも楽しみに小説拝見しています。いいところで終わってて続きが気になります(uωu*)また更新楽しみにしてますね。 (2021年8月9日 19時) (レス) id: e82f003a63 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - かいとんさん» コメントありがとうございます！涙 需要ありすぎ嬉しいです！！これからも読んでくださると嬉しいです泣 (2021年7月18日 15時) (レス) id: 8fc5baeb14 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - コメント失礼します。素敵できゅんきゅんするお話ですね！しょうれんのふたりとか、需要ありすぎですよ！（きしかい担)これからも頑張ってください！ (2021年7月18日 7時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わたあめ | 作成日時：2021年7月13日 20時
