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向井くんをお風呂に送ったあと、項垂れるようにソファに沈む。
私から離れる原因を作ったのに、考えるのは翔太の事ばかりで。
この気持ちに初めて気付いたのは高校生の頃だったけど、きっとそれより前からずっと好きで、付き合ってる人がいても心のどこかにはずっと翔太がいた。
私の人生はこんなに翔太で染められていたのかと思うと、なんだか切なくなる。
そんな事を考えていると、お風呂から出てきた向井くんが私の隣に座った。
「やっぱ何かあったやろ」
たまにタメ口になる事に本人は気付いているのか分からないが、向井くんの関西弁はなぜだか心にストンと落ちる。
「…Aさん」
私の頬に手を添えてまっすぐに見つめてくるその目を逸らすことが出来ない。
「俺じゃ、あかん？」
少し震えた声で言う向井くんは私の気持ちを知っている。
そして私も、向井くんの気持ちを知っている。
泊まるように言った私も、泊まることを承諾した向井くんも、ただ、不器用なだけなんだ。
「…向井くん、抱いて」
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バンビ(プロフ) - カレソさん» カレソ様、コメントありがとうございます。感想を頂く事が何より励みになります。最後まで読んで頂きありがとうございました。 (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 290b31182b (このIDを非表示/違反報告)
カレソ(プロフ) - 完結されていたので一気読みできて最高でした。とにかく胸が締め付けられて涙がちょちょぎれてしまいました。素敵なお話ありがとうございます！今後も応援しております。 (2020年9月20日 18時) (レス) id: 38540f6201 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - かなさん» かな様、コメントありがとうございます。もっと皆様に楽しんで頂けるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月6日 23時) (レス) id: d49da2a08d (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - びっくりするくらい思わせぶりな行動が多いくせになにもこっちには与えてくれない感じが苦しいんですけど好きです！続き楽しみにしています。 (2020年9月6日 22時) (レス) id: d4d46f8c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2020年8月31日 1時
