夢はアイドル ページ3
まつもとside
k「じぇー、今日はパパに会える?」
ここ数日、毎朝かずくんは同じ質問をしてくる。
j「うーんどうだろうね。」
今日は早く帰ってくる"予定"のさとしさん。
あくまでも予定だからかずくんに期待を持たせないよういつもそう答える。
k「明日は土曜日だから
パパ帰ってくるの待っててもいい?」
j「だめ。パパと約束しただろ?」
さとしさんとの約束。
平日だろうが休日だろうが22時までに寝ること。
とは言いつついつも20時半には眠りについているかずくん。
明日はさとしさんオフだからずっど一緒に居れるよと言いたい気持ちをぐっと堪える。
k「じぇーのケチ。
学校行ってくる。」
j「はい、いってらっしゃい。」
少し、いじけたように玄関に向かうかずくんを見送る。
……さて、掃除でもしますか。
今日はかずくんの好きなハンバーグを作ろうと思いながら掃除、洗濯を済ませてスーパーに向かう。
.
あっという間にかずくんが帰ってくる時間になっておやつの準備をしていると玄関の開く音がした。
k「……ただいま」
まだいじけてんのか?
いつもよりテンションの低いただいまの声に小走りで玄関に向かう。
j「おかえり。」
.
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作者名:徒夏 | 作成日時:2023年3月18日 22時