アルトマーレ《時渡編》 (ページ1)

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《時渡編》ページ1

昔、ある村で怪我をした兄弟をおばあさんとおじいさんが見つけた

手厚い看護により元気になった兄弟と入れ違いになるように邪悪な力がその村を襲った

すると、兄弟はラティオスとラティアスに姿を変え、その邪悪な力を払った

村は救われたのだ

「すごいよね、イーブイ」

私のパートナー、イーブイが頷く

ここはある地方のポケモンセンター

そこに設けられているベッドの上で、本を広げていた

そのお話の救われた村が水の都、アルトマーレ

私の生まれた場所

何度も聞いて、何度も感謝したお話

私には夢がある

ラティオスとラティアスについて調べることだ

私の大好きな都を護ってくれた2匹に感謝を込めて

私は、リュックのショルダーストラップに付けているラティオスとラティアスの形に掘られた木で出来たキーホルダーを撫でた

「いつか会いたいな」

本を閉じてリュックの中に入れる

電気を消して、イーブイと自分に布団をかける

おやすみ、と声をかけて目を閉じる

そういえばこの地方にも伝説があるんだっけ

伝説を調べていくうちに他の伝説にも興味が湧いてしまって、各地方を調べるついでにその地方の伝説も少し調べるようになった

ここには確か、時を行き来するポケモンがいる、だったっけ

そこで睡魔に負けて、私は意識を手放した