▼ 呪術高専に愛され狙いが出現した【呪術廻戦】

ごめん ページ31

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「私が祓、……殺して来たのは呪霊なんですけど」





嘗て人だったモノに変わりはないが。


しかしなんでこんな場面で現れるかね君たち。
こんなん流石に疑われてもしょうがないわ。




「お前らとうとう仲良しになったか」

「高菜高菜〜」

「手懐けるなんて流石ね」

「これぞオトモダチってな」

「暴言吐いてじゃれ合うほどの仲なんですね」





「逆に疑えよお前ら」





信頼度カンストし過ぎてちょっと怖いよ。



こんな状況私が後輩シメてるみたいに思われてもいいじゃん。思われたくないけど。

なんだお友達って。お前ら全員脳内お花畑かよ。



そんな事思ってたら急にみんなが構えた。

ふと下に目線をやれば、彼女は片方の手に刃物を構えていた。





「お前さえいなければ、」






ぶすり、と刺さった。

彼女は自由な方の腕を振り、私の腹に包丁を突き立てたのだ。





「ざまあみろ！！」





私の拘束から逃げ出し、彼女は私から離れたがその瞬間に彼女の体は地に叩きつけられた。



ああ呪言か。



パンダが彼女の身体を掴み強く地面に押し付け、その傍らで伏黒くんが影を媒体とした式神を呼び出していた。





「触るな野薔薇、刺さったままで良い。
A。呼吸乱すなよ、落ち着いていつもみてぇに息を吸って吐き出せ」


「硝子さん、数分で来るって！」



テキパキしてる女性陣。
私の側に寄り、安心させるように手を握ってくれた。





ああ、



お腹に手を当てた。
包丁が見える。そっと触った。


目を閉じる。







「………ごめん、マキ。ごめん、パンダに棘くん。ごめんね、伏黒くんに野薔薇」






君たちに、心からの謝罪を。



「＿＿＿＿＿ごめん、美月さん」











ぽろっと包丁が腹からこぼれ落ちた。

転がる包丁。刃先に血は一滴たりとも付いてない。







「刺さってなかったわ」







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