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「口は」
「ま、まうす。mouse……」
「違う。惜しいですけどそれだとネズミなんで。mouthです」
「まうす……」
「オレンジは書けます？」
「おれんじ……」
「そう」
「オレンジ社のスマホ使ってるから…… orange」
「やれば出来るじゃないですか」
「アリガトウ……」
英語のことを考えるだけで頭がパンクしそうになるんだが、いつにも増してとても献身的に教えてもらってるので倒れるわけにもいかない。
しかしやはり視線を感じる。
「誰アイツ……凛の皮被った別人じゃね？」
「いつキレ出すかヒヤヒヤしてたけど大丈夫そうだねん」
「あの状態の凛くんに教えてもらいたい……」
「無駄だ。アレはあのオシャメイド限定、といったところだろう」
「もーーみんな！よそ見しな〜いっ！」
不乱蔦さんの声が聞こえる。しかし私もそっちを見ようとすると「よそ見すんな」と凛から言われるのでずっと教科書を見つめるだけである。
あれこれいつの間にか年上年下の関係逆転してる？
「曜日は書けますか？」
渡されたのは空白の問題用紙。バインダーとペンもセットで渡されベッドの上で正座をしながら紙と睨めっこをする。
「多分イケる」
この程度なら、とペンを握る。
ウンウン唸りながら日曜から土曜までなんとか書き終え、凛に提出する。
「……」
「えっと、その、ゴメン、合ってる……？」
日曜日 Sandey
月曜日 Mandey
火曜日 Choosedey
水曜日 Wenzedey
木曜日 Shuzrdey
金曜日 Flydey
土曜日 Satadey
一通り見て、凛は片手で顔を覆っていた。マジ？
「あのな、凛、その、一応曜日の英語の歌は歌えるから、言い方は分かるんだ。それを書けないだけなんだ」
「そうですか」
ワタワタ手を動かしながら必死に言い訳を並べる。凛は顔から手を離した。
ちょっと遠い目をしてる。
「それなら単なるスペルミスですね。程度がちょっと常軌を逸してるだけで」
「常軌を逸したスペルミスって単なる内に入んの？」
「大丈夫、何とかする。俺なら出来る」
「自分に言い聞かせないとやってけないレベルなの？」
「因みに合ってる？」と恐る恐る問いかけてみる。漸く凛の目がこっちを向いた。
「字が綺麗ですね」
言葉のキャッチボールすらしてくれなくなったじゃん。
え？間違ってんの？何処が間違ってるとか分かんないんだけど？とか思ってたら凛は懐から赤ペンを取り出し修正し始めた。
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シナモン - とても面白かったです‼士道最高でした‼ (11月23日 10時) (
レス) @page36 id: 8b3e9c667d (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - いつまでも応援してます (10月28日 18時) (レス) id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 面白かったです！！すごく！文才を感じました！ 是非また更新してくださると嬉しいです！！ 応援してます！ (7月27日 1時) (レス) @page36 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - もしかして更新終了してしまいましたか…？ (6月23日 23時) (レス) @page36 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
ペペのん - え……お…終わり!?でも､この作品とっても面白かったです!! (6月23日 18時) (レス) @page36 id: 97854132f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月23日 0時
