「聞け！！！」 ページ30
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前は普通に喋ってたんだけどな。
「……お気になさらず。掃除してるだけだから」
「お前、そこまでどうやって登ったんだよ」
「秘密」
「……そうかよ」
話し方まで真逆だ。
熱血漢のような昔の彼だったらこんな状況に戸惑いながら困ったように「おいおい、本当に大丈夫かよ」とでも言って笑ってた筈だ。＿＿＿絵心さんは國神で一体何をしたんだろう。
國神は歩いて行った。振り向きもしないで。
その背中を遠くから眺めながら鉄骨にもたれ掛かり考える。
マジでどうしようか。
………
……
…
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バン！！！
「ッうわ！！！」
うつらうつらとしながらボーッと宙を眺めていたら、私の目と鼻の先にボールが通過し天井にぶち当たった。
そのおかげで意識が覚醒し、何事かと辺りを見回す。
「オイ」
「っな、なに、國神……？どうしたの」
「お前に用がある。降りて来い」
「落ちてこい」の間違いでは？
壁に跳ね返り、落ちてきたサッカーボールを手に國神はそう言った。
なんだか冷や汗が止まらない。
「……悪いけど不乱蔦さんを頼ってくれる？多分あの子、この棟のどこかにい、」
「ゴチャゴチャ言ってねえでさっさと降りて来いっつってんだろ」
バン！！とまた私の身体の横、ギリギリを勢い良く通過するボール。
跳ね返り先のルートが計算されてるのか、またボールはコロコロと彼の足元へ戻っていく。
思わず鉄骨にしがみついた。
アイツ、本気だ。
「待て、待って國神、分かったから、ちょっと待て、うわっ！！」
顔の横に通過。アイツマジで、私を落とそうとしてない？
脚立もクッションも無い状態で私を、ここから、落とそうと？
「ホントマジでやめて、國神！！やめろ、聞け！！！」
「お前言ってたよな。「高い所は苦手だ」とか、ダッセェこと」
昔ちょっとした談笑で何気なく零した言葉を思い出した。
足は震えている。
私にだって人間だ、苦手なことくらいある。
仕事だからやりたくないこともやらなきゃいけないだけ。
私が落下したところで多分大丈夫だとかバカな事考えてた、喧嘩は強いけどかなり高いところだから頭から落ちればいくら私でも死ぬ、アンリさんから渡されたハーネスセットは「私なら大丈夫だって」不乱蔦さんに渡して、無償の良心すらあの子に届いた様子は無い。
これが今の有様だ。
なんだか自分が惨めに思えて仕方が無い。
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サキ - Ich mag dich じゃなくてich liebe dich です！後は大体あってますけどich mag とich liebe は若干意味が違うので👾気を悪くさせたらすいません🥲 (2023年3月30日 0時) (
レス) @page37 id: 1baf0b6a1a (このIDを非表示/違反報告)
ひっぴー - カイザーが最後に言ったドイツ語の文章翻訳したら「面白い…答えます、約束します。」って出たんだがどういうこっちゃ。あ、応援してます！ (2023年3月24日 16時) (レス) id: a528653d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月19日 19時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
融点(プロフ) - 第1部とても面白かったです。士道とカイザー推しなのでNnyさんと一緒でした👏🏻恋愛に発展しないのも込みで本当に私好みでしか無かったです。第2部楽しみにしてます。 (2023年3月13日 23時) (レス) @page50 id: 6f6f2e1e89 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 爪楊枝さん» 本当。もう癖になっちゃって自分の更新サボって何回も読んじゃう。二桁行ったのでこれからも読み続ける！(読んだ回数が） (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年2月6日 20時
