「お姫様だっこしてっ？」 ページ17
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「俺も終わったんで行きます。……それ持ちますよ」
「大丈夫」
「え、あ、私も行くっ！部屋こっちだよね？凛くん、一緒に行こ？」
不乱蔦さんに組み付かれた腕を鬱陶しげに振り払った凛。その目は敵意に染まっている。
「触んなブス死ね。……Aさん、エプロンのリボン解けてます」
「後で直すから良い」
「後でって、足引っ掛けて転ぶかもしれねえだろ」
腕を掴まれた。今度は私かよ。
強引にストップをかけられ、解けていたリボンが凛の手によって直された。何だかむず痒い。昔から過保護に接していたのが裏目に出たかもしれない。
「(にしてもすぐ暴言吐いちゃうのがなぁ)」
「……固く縛っといたんで。でもAさんなら取れると思います」
「ありがとう。ちょい苦しいけど」
「直します」
「ごめん嘘、嘘だから」
ア〜〜こりゃ私の影響か。チビ凛が可愛いあまり甘やかし過ぎたのが功を奏したのか(？)。マジ今すぐ部屋帰ってくれ凛。お前がこんな事する必要無いんだから。
「きゃあ！」
そんな時、何かが床にぶつかる音と可愛らしい悲鳴が後ろから聞こえた。
凛にエプロンのリボンを結び直してもらってた途中に振り向けば(凛は一切振り向こうとしない)、床に座り込んだ不乱蔦さんが「痛ぁ……うぅ、」と左足を押さえていた。
「捻っちゃった……どぉしよ〜、痛くて歩けないよぅ……ぐすっ。誰かぁ……」
「Aさん、苦しくないですか」
「お前の世界にはマジに冴と私しかいないんだな」
あと潔、偶に士道って感じ。
じゃない。例えわざとらしい訴え&凛を狙った上目遣い&不自然に捲れたスカートから見える太もも、パンチラ(？)をフルに活用した不乱蔦さんを当たり前のように無視するな。
「俺の部屋こっちだから途中まで付き添います」じゃないんだよ凛。
確実にハニトラには引っ掛からないなって安心したけどそうじゃないんだよ凛。
「凛くん……お願い、お姫様抱っこしてっ？」
不乱蔦さんから放たれた第二の技。名前呼びとカレカノみたいな感じの抱っこ要求(両手を広げて待機のやつ)。
これもしかしたら彼女も自分の世界に自身と凛を含めた選手たちしか存在してないのかもしれない。
そして名指しされた凛はようやく彼女を見た。
心底侮蔑した眼差しで不乱蔦さんを見下ろしている。
「永遠にそこで這い蹲ってろ粗大ゴミ」
冴。また機会があれば凛の教育を見直そう。頼むから。
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【閑話休題】伝説と化したメイドの話→←「エライっ、って感じだね！」
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サキ - Ich mag dich じゃなくてich liebe dich です！後は大体あってますけどich mag とich liebe は若干意味が違うので👾気を悪くさせたらすいません🥲 (2023年3月30日 0時) (
レス) @page37 id: 1baf0b6a1a (このIDを非表示/違反報告)
ひっぴー - カイザーが最後に言ったドイツ語の文章翻訳したら「面白い…答えます、約束します。」って出たんだがどういうこっちゃ。あ、応援してます！ (2023年3月24日 16時) (レス) id: a528653d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月19日 19時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
融点(プロフ) - 第1部とても面白かったです。士道とカイザー推しなのでNnyさんと一緒でした👏🏻恋愛に発展しないのも込みで本当に私好みでしか無かったです。第2部楽しみにしてます。 (2023年3月13日 23時) (レス) @page50 id: 6f6f2e1e89 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 爪楊枝さん» 本当。もう癖になっちゃって自分の更新サボって何回も読んじゃう。二桁行ったのでこれからも読み続ける！(読んだ回数が） (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年2月6日 20時
