▼ 青い監獄に愛され狙いが出現した【ブルーロック】

「本当にすみません」 ページ2

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「そんな小せえ嫌がらせしてその子泣かせてこっから帰らせてくれんならとっくにやってんだわ。アホみたいな広さの敷地ん中令和の時代にあるまじきこんな馬鹿でけえ重え掃除機引き摺って清掃中ってマジバカみてーじゃん。そうだよね？」

「あ、ハイ……そうですね……」

「人件費削るんなら掃除も全部機械化にしろとか思いながら毎日掃除してんだわ。そんな事訴えてもあのメガネは聞き入れてくんねーって分かってるから言わないけどさぁ。確かに人減ったから業務減ってラッキーとか最初思ってたけど普通に考えて1人で野郎数十人分の洗濯ベットメイキングそんで棟全体の掃除ってやべーよマジで。高3の女が思春期真っ只中の野郎のパンツとか洗濯してんだよ。この子はシンプルなトランクスで、あら〜あの子結構際どいパンツ履いてるのね〜〜とか思う期間はとっくに過ぎ去ってんだよ。義務的に君たちのたま〜〜に白く汚れたパンツとか綺麗にしてんだよ。サッカーに情熱注いでるけど色々溜まってんだなとか脳死で考察してたりしてる毎日なんだよ」

「ハイ、ハイ……本当にすみません」


　


「ところでさっき廊下にパンツ落ちてたけどこの持ち主である白の巨人は轢き殺していいかな」


　


「すみません凪の代わりに謝るんでマジでやめてあげてください」



……いや違う。ついめっちゃ愚痴ってしまったけど潔は関係ない、ことはないけど別に潔に愚痴るような事じゃない。未だに不乱蔦さんは潔にくっ付いている。張り手かましてぇ〜〜〜

そんなことを考えながら自分の中の荒れ狂うゴリラ(ドラミング始めた)を落ち着かせ彼女を引き剥がした。「きゃあっ！」と可愛らしい悲鳴をあげる不乱蔦さん。



「ハイ、もう行って。良い加減掃除させてくれ」

「あ、はい」



不乱蔦さんは私に腕を掴まれて喚いているが無視。
潔は戸惑いながらも「失礼しました」と律儀に頭を下げてから去って行った。

途端に静寂が訪れる。不乱蔦さんは「離してよ！！」と叫んでいて、金切り声に似たその高音にうんざりした為解放してやれば脱兎の如く走って行ってしまった。



　



「(この建物内にいる限り(一部除き)監視カメラで監視されてるって知ってんのかなあの子)」



日本のサッカー連合の会長だっけ、太ったハゲの姪だか何だかでここに入って来た彼女。

仕事はもう良いからマジで邪魔だけはしないでくれと願いながら、中断していた掃除を再開すべく掃除機のスイッチへと手を伸ばした。



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