15.宝玉デストロイ！ ページ15
｢やだやだー！つまんない授業は嫌なんだゾー！｣
｢黙らっしゃい！｣
｢くそー！オマエ、なんか今日厳しいんだゾー！｣
そんな会話をする2人に背を向け、薬学室へ急いで向かう。
エペルと合流して、授業を受ける。先生のクルーウェル先生は少し厳しい印象を受ける人だった。興味深い話もいっぱいしていたけど。
──────
エペルと別れ、ユウちゃんたちと大食堂へ向かう。
｢やっとお昼休みなんだゾ〜〜〜！！！｣
｢ふわぁ〜！今日も美味そうなものがいっぱいなんだゾ〜！｣
｢ビュッフェ形式なんてお洒落だよね｣
｢ふわふわオムレツ！鶏肉のグリルにベーコンエッグタルト！！！！！！！！｣
｢だーっ、声がでかい！休み時間だけ元気になりすぎだろコイツは……｣
｢ユウ！オレ様、鶏肉のグリルがいい！最後の1個なんだゾ！｣
｢あと、オムレツも！ジャムパンも！いっぱい取って欲しいんだゾ！｣
楽しそうで結構だが、はしゃぎすぎてて見てるこっちが焦る。人様にぶつかったらどうするんだ。
そう思った矢先に、盛大に人にぶつかった。
｢あだっ！｣
｢あーあ、ちょこまか動くからだよ｣
グリム肩に乗せておこうかな、と手を伸ばす。しかし、突然の大声にビクッとして手を引っ込める。
｢あ〜〜〜〜っ！？オイテメェ！｣
｢お前がぶつかってきたせいで、パスタの温玉が崩れちまったじゃねえか！｣
｢おいおいおい〜ぷりぷりの温玉を崩すのはカルボナーラ1番のお楽しみだぜ？｣
｢どう落とし前つけてくれんだよ！｣
｢(うーわテンプレ……)｣
たかがカルボナーラの卵1つで後輩に突っかかるのは先輩としてどうなのだろう。ただ突っかかりたいだけかもしれないが。
｢慰謝料としてお前の取った鶏肉のグリルくらい譲ってもらわないと、釣り合いがとれねぇなぁ｣
｢ふな゛っ！？い、嫌なんだゾ！この肉はオレ様のだ！｣
｢(嘘、そこでそう言っちゃう？)｣
｢あ？新入生のくせに先輩に対する礼儀がなってないんじゃねえの？ちょっと裏来いよ！｣
校則をしっかり確認してるらしいデュースがやんわりと指摘するが、相手は聞く耳を持たない。
｢歯ぁ食いしばれ！｣
｢……え、もしかして君らといると僕面倒事に巻き込まれる感じ？｣
｢ごめん！助けて！｣
｢しょうがないなぁ……｣
ユウちゃんに頼まれ、仕方なく了承する。と言っても僕は空腹時に魔法を使うのは嫌だ。
となれば、僕がすることは1つだ。
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ゆる(プロフ) - ほんとに面白いですね!続きが楽しみです!無理のない程度で更新がんばってください!応援してます! (2023年1月1日 0時) (
レス) @page27 id: 6719ad2600 (このIDを非表示/違反報告)
時雨ですな(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新頑張ってください！！ (2021年6月23日 7時) (レス) id: 9e0511f770 (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - つみきさん» ありがとうございます！励みになります、頑張ります！ (2020年6月7日 14時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - 続編おめでとうございます！お話がすごく好きで、引き込まれます。頑張ってください！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: da29838e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - りいなさん» ありがとうございます！更新頻度は下がりつつありますが精一杯頑張ります！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロイミー | 作成日時：2020年6月6日 20時
