▪️ ページ11
「えっと、Aさん...その、帰ってきたで。」
『アッッ』
ギギギと首を声をした方に向けるとうつむいたままの羊くん。どうしよう、やらかしてしまった。
これは別れるルート...?!それだけはやだ。どうしよう、謝る?ぐるぐると考えは出てくるのに口が渇いて声が出せない。
だらだらと垂れる冷や汗。ごめんなさいと言おうとした瞬間両手を捕まれる。これで別れ話はやだよ...?
「Aさん。」
『謝るので...謝るので別れ話はだけは...』
「いや別れる別れないじゃないんやけどな、これ、僕のやんな?」
ハイ...と小さく言うとハァ...というため息が聞こえる。怖くて目を瞑っていると彼がこんなことを問う。
「他の男にもこんなことやるんか?僕だけ?」
『う、、やっぱり寂しかったから、羊くんを感じられるものがほしくて......あと他の人にはやらへんから___君だけ、羊くんだけだよ。』
言い終わるとすぐに押し倒されてしまった。ずっと見れてなかった羊くんの顔をみると、真っ赤になり、目の奥はギラギラと逃がさないというかのように輝いている。
すっ、と頬や鎖骨を撫でられるのでくすぐったい。
「そんなかわいいことする恋人、はじめてやわ。
中学の時に告白してきたから付き合った女の人は僕の外見だけで、中身まではみてくれへんかったし、べたべた何処へいくにも甘えた声でついてくる。ただ自慢をしたいだけの人。
それと比べてAさんは僕のことを知ろうとしてくれたり、そっとしとってほしい時は察してくれる。柔らかく笑ってくれる。そして、僕を求めてくれる。」
どんどん近づいてくる顔に思わず目をそらそうとするが彼の手によってそれは叶わなかった。
じわじわと顔に熱が集まってくる。
耳の近くで呟かれる。
「Aさん、ほんまかわええな。」
それだけで俺をその気にさせるのには十分だった。
『キス、してもいい?』
「寄り道して買ってきたドーナツ、明日食べることになりやなぁ。な、A先輩」
彼の匂いと体温に包まれる。羊くんに抱き締めると少し大人なキスをされる。ふわふわした感覚、
「今日はたくさんキスも、それ以上のこともやってもいいですよね。ああ、ほんとかわええな。」
優しい彼の声と、少しの痛み。
『ねぇ羊くん、』
ずっとずっと愛してる。
彼シャツ end.
125人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わわわ(プロフ) - jやよさん» わーい!!jやよさん、いつもありがとうございます!!!!他人に応援されるのはやっぱ嬉しいですね...へへへ...頑張って更新していこうと思います〜!! (2023年2月9日 21時) (レス) id: 3d85c557d8 (このIDを非表示/違反報告)
jやよ - 続編おめでとうございます!これからも応援させていただきます!無理しない程度で頑張ってください! (2023年2月9日 5時) (レス) id: 7c8c23da7c (このIDを非表示/違反報告)
餅太郎0409(プロフ) - わわわさん» わ〜!!ありがとうございます!楽しみにしてますね! (2023年2月6日 23時) (レス) id: 2ec7772a57 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - 餅太郎0409さん» リクエストありがとうございます!!!なんかえっっ、な作品が書けそうなのでR18のほうにて投稿させていただいてもいいですか...?へたれ世一、かわいいですね...(確信) (2023年2月6日 22時) (レス) id: 3d85c557d8 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - jやよさん» いえいえー!こちらこそいつも助かっております!!千切くんは懐いたあいてにはどろどろに糖度高めの愛を注ぎそうだなって^^尊いと言っていただけて嬉しいです!モチベがめちゃくちゃ上がりました。大好きです。 (2023年2月6日 22時) (レス) id: 3d85c557d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モヨモヨ | 作成日時:2023年2月1日 1時